iPS細胞使う低コストの心臓移植、年内実現へ
他人由来のiPS細胞活用、細胞シートの開発コストを5分の1に
中能泉=フリー編集者・ライター
拒絶反応が少ないiPS細胞をつくり出す
そこで、4年前に京都大学iPS細胞研究所(CiRA/サイラ)でスタートしたのが、他人由来のiPS細胞を備蓄する「iPS細胞ストック」プロジェクト。血液型のように細胞にも免疫の型があり、型が合えば拒絶反応が少なく安全だと考えられるようになりました。そして、サイラでは、日本人の中にごくわずかにいる特殊なタイプの免疫を持つ人の細胞から拒絶反応が少ないiPS細胞をつくり出し、いつでも使えるように保存し始めているのです。