緊急取材「iPS細胞の提供、一部停止」報道とは?
再生医療の研究開発への影響は?
中能泉=フリー編集者・ライター
ラベルに書かれている試薬名と容器が違う
判明したのは昨年の11月。通常、iPS細胞を製造する際には、3種類の溶液がセットになっている「遺伝子導入試薬キット」というものが用いられ、そのうちの2種類の溶液のみを使用して、初期化遺伝子(何にでもなれる細胞の遺伝子)を血液細胞に導入するという。それを培養して、iPS細胞が作製されるのだ。そして、もう1つの溶液は、確認用の試薬で、iPS細胞作製の際には使用されないものだという。