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30~40代から身に付けたい健康習慣

30過ぎたら見直す食習慣 ファイトケミカルが体を守る

東海大・川田医師が提案する30~40代で身に付けたい健康習慣(1)

 二村高史=フリーライター

サプリメントは野菜の代わりにならない

野菜や果物が体によいとのは、ほとんどの人が知っているに違いないが、どのくらい食べると、どのような効果があるのか。サプリメントで代用できないのか(©serezniy-123rf)

 「残念ながら、ビタミンやミネラルを補給するサプリメントでは、野菜やフルーツの摂取で得られる健康増進効果はあまり得られませんでした。そこで脚光を浴びてきたのが、野菜やフルーツに含まれているファイトケミカルです」(川田教授)

 「ファイトケミカル」とは、植物の(phyto)化学物質(chemical)のこと。強い紫外線や害虫などの“外敵”に対して、移動して逃げるすべを持たない植物が、それらに対抗して生き抜くために自らつくり出している物質である。

 たとえば、トマトの赤色成分であるリコピン、ブドウ皮の赤紫色成分であるレスベラトロールなどは、強い抗酸化作用(酸化しないようにする働き)を持って、自らを酸化ストレスから守っている。

 人間が、そうした物質を含むファイトケミカルをとると、人体でも抗酸化作用が発揮されて、さまざまな恩恵にあずかれるといわれる。

 「ファイトケミカルは数万種類もあり、免疫力増強効果や抗がん効果が認められたものもあります。ただし、その効果の多くは、実験室で高濃度で用いられたときに認められるものなので、人体でそのまま効果が得られるとは限りません。また、ファイトケミカルを含むサプリメントも登場していますが、ファイトケミカルも化学物質ですから、特定の物質ばかり大量にとり続けると、副作用が起きる可能性もあります。それよりも、野菜やフルーツをたっぷり食べて、それらに含まれているさまざまなファイトケミカルの『総合力』に期待したほうが安全ですし、効果も確実です」と川田教授はアドバイスをする。

 先ほどの実験結果でもわかるように、1日3皿でも十分に効果はある。まずは1食1皿、つまり1日3皿を目指そう。それに慣れたら、1日5皿を目標に(1日の野菜摂取のコツについては「1食に小鉢いくつ? 野菜不足にならない外食の法則」の記事もご覧ください)。新鮮な野菜やフルーツを多くとると食費がかさむかもしれないが、これは自己投資だ。50歳、60歳になったときに後悔しないように、今から食生活を見直してほしい。

 次回はナッツとヨーグルトについて解説する。

川田浩志(かわだ・ひろし)さん
東海大学医学部内科教授(血液腫瘍内科)、医学博士
川田浩志(かわだ・ひろし)さん 最先端の血液内科診療に日々従事しつつ、アンチエイジング・ドックの面談医も務めるなどアンチエイジング医学の普及にも力を入れている。自らがアンチエイジング実践派で、人生を楽しみ、健康的に生きることを信条としている。その生活指導には定評があり、講演依頼やTV・ラジオ・雑誌の取材も多い。受賞歴:東海大学総長賞(松前重義賞学術部門)など。著書:「医学データが教える 人生を楽しんでいる人は歳をとらない」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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