朝食に「バター入りコーヒー」こそ最強ダイエットの基本
コーヒーと良質な脂肪をミックスした「完全無欠コーヒー」――『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』の著者に聞く(第2回)
柳本操=ライター
全米ベストセラー『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(原題:THE BULLETPROOF DIET=完全無欠ダイエット)』には、IT企業家のデイヴ・アスプリーさんが、15年間で30万ドルもの私財を投じ、世界中のダイエット法を自分のカラダで徹底的に検証した結果が集約されている。デイヴさん自身、50kgの減量、IQ20ポイントアップという結果を出した。
特集では、来日したデイヴさんに、直接取材して話を聞いた。第2回となる今回は、世界中でブームとなった「バター入りのコーヒー」について語ってもらう。(特集 第1回の記事はこちら)
コーヒーと正しい脂肪で驚きの飲み物に!
シリコンバレーの起業家・デイヴ・アスプリーさんが自らの体で実証したシリコンバレー式の「完全無欠ダイエット」。その基本となるのが、朝に飲む「バター入りのコーヒー」。食事の炭水化物を抑えながら、朝食はバター入りのコーヒーにするのがシリコンバレー式ダイエット法の中核になっている。
「コーヒーにバターを入れるなんて、油っぽくてギトギトして、ダイエットとは真逆なのでは?」と思われる方も少なくないだろう。かつて、ココナッツオイルなどをコーヒーに入れる飲み方がマスコミで取り上げられたこともあるが、油やバターをコーヒーに入れるという飲み方は、まだまだ多くの日本人にとって馴染みがない。
なぜ、バター入りコーヒーなのか。そこには、デイヴさんが重視している短期間の「断食」が関連している。 著書の中でデイヴさんは、「短期間の断食には代謝を上げたり、集中力を増すなどのメリットがある」と紹介している。とはいえ、例えば、朝食を抜いて昼過ぎまで食事をとらないとなると、空腹で午前中のパフォーマンスが下がってしまう。そこでデイヴさんは「朝食にバター入りのコーヒーを飲む」という方法を考案した。
日経Goodayのコーヒー特集「ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~」で紹介したように、コーヒーにさまざまな健康効果があるのは、今や常識になりつつある。ここにバターやココナッツオイルを入れることで“良質な脂肪”を摂取する。良質な脂肪をとっていると、空腹感が起きにくく、断食の状態が続くという効果が得られるわけだ(良質な脂肪を摂取することの大切さについては、第3回で詳しく紹介する)。
著書の中でデイヴさんは、バター入りコーヒーについて、「飢えと欲求を打ち負かし、新たなエネルギー源で脳をぱっと目覚めさせ、体重を減らし、筋肉をつけ、集中力とパフォーマンスを高めてくれる」と、さまざまな効果があると強く勧めている。