オフィスワーカー必見! パソコン作業がラクになる「ヒモトレ」
北村昌陽=科学・医療ジャーナリスト
仕事中は、パソコンの前にずっと座りっぱなし。肩や腰がいつもバリバリに凝っている。そんな悩みを抱えた人こそ、ぜひヒモトレを試してみよう。脚や腕、胸などをヒモで軽くくくるだけで、姿勢が整い、体が驚くほど楽になる。ヒモをつけた瞬間から、違いを感じられる優れものだ(ヒモトレ入門第1回はこちら、第2回はこちら)。
朝、会社に行ってから、ずーっとパソコンの前に座りっぱなし。ヒモトレは、そんなオフィスワーカーにこそお薦めだ。長時間、座り続けることから生じる肩や腰の疲労感が、劇的に軽くなる。
何を隠そう、この記事を執筆中の筆者も、いま2本のヒモを肩と脚に巻いている。この記事の中で紹介する巻き方だ。ライターという仕事柄、パソコンの前に何時間も座ることも珍しくないが、ヒモトレを知ってから、そんな日でも、体が劇的にラクになった。
「長い時間、同じ姿勢をとり続けると、腰や肩、首などの特定の部位に負担が集中して、疲労感が高まります。こまめに体を動かしてリフレッシュするのがお薦めですが、そうできない場合もあるでしょう。そんなときにヒモを使うと、体への負担が分散し、疲れがたまりにくいのです」。ヒモトレ考案者の小関勲さんはこう話す。
まずは、ひじにヒモをかけて、肩の力みを取る「ひじラク」をやってみよう。写真では窮屈そうに見えるかもしれないが、実際にやると、意外なほど肩の力が抜ける。キーボード操作が多い人に、特にお薦めのポーズだ。
使うヒモは、梱包用ロープなどの少し伸縮するヒモなら何でもOK。スカーフやネクタイでも代用できる。ただし、ゴムなどの大きく伸びるものや、皮ヒモのように全く伸びないものは逆効果になる(詳しくは第1回の記事を参照)。
「パソコンに集中すると、姿勢のバランスが崩れ、肩に力が入りやすい。ひじにヒモをかけると、ヒモに腕を任せることで、肩への負担が一気に解消され、力が抜けるのです」(小関さん)