腰痛・肩こり・不眠・集中力低下…「猫背」の害を3分間体操で解消!
猫背直しは体幹の筋トレ!「イスの正座」をマスターしよう
ポイントは「骨盤を立てる」こと
伊藤和弘=フリーランスライター
仕事がデキる人は、いつも堂々としていて背筋がまっすぐ伸びている印象がある。逆に背中が丸まった猫背の人は、どこか頼りなく、安心して仕事を任せられないように見えるもの。猫背を直し、姿勢を良くすれば、周りの人に対する印象が良くなることに加え、気になる体の不調も改善され、集中力もアップする。
第1回の記事「猫背を治せば集中力がアップ、老化予防にも最適!」でお伝えした猫背の弊害から身を守るため、今回は今すぐ実践できる、猫背にならないための座り方などをお伝えしよう。
猫背は座っているときに作られる
「猫背は座っているときに作られるケースが圧倒的に多い」と虎ノ門カイロプラクティック院(東京都港区)の碓田拓磨院長は指摘する。
「電車で座っている人を見るとほとんど腰を丸めて座っていますが、立っている人の腰は原則的に反っています。逆に、立っている時と同じ腰のカーブでビシッと座っていたのに、立った途端に腰が丸まる人はいないでしょう」(碓田院長)
オフィスで働くビジネスパーソンの場合、仕事中は「ほとんどイスに座っている」という人も多いだろう。実際、世界的に見ても日本人は座っている時間が長いことが確認されている。20カ国で「1日に座っている時間」を調べたところ、日本は平均7時間(420分)で最も長かった(下グラフ)。
日常生活では座っている時間が圧倒的に長いことに加えて、座っているときは猫背になりやすい。つまり、猫背を直すには「立っている姿勢」よりも「座っている姿勢」を改善する方が効率的なわけだ。
次ページからは、まず良い姿勢と猫背の姿勢の見比べ方を知ったうえで、猫背にならないための座り方をお伝えしていこう。