日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > メタボ・肥満解消に効果!「代謝アップ」大作戦  > メタボ健診データで判明! 職業別なりやすい病気と対処法
印刷

メタボ・肥満解消に効果!「代謝アップ」大作戦

メタボ健診データで判明! 職業別なりやすい病気と対処法

朝食抜き、座りっぱなし…、その働き方が仕事力低下と病気を招く

 村山真由美=フリーランスエディター・ライター

接客業は高血糖、営業職は脂質、SE(システムエンジニア)は血圧が高くなりやすい…。2008年にスタートした特定健康診査・特定保健指導(いわゆるメタボ健診)のデータの蓄積により、仕事により健康リスクが異なることが分かってきた。予防医学の研究者で、働き方と健康リスクについて研究している東京大学政策ビジョン研究センター特任助教の古井祐司さんに、職業別のなりやすい病気とその対処法(生活習慣の見直し方)について聞いた。生活習慣見直しのコツは「スモールチェンジ」だ。

仕事によって陥りがちな罠がある

生活習慣病を予防するには、メタボの段階で生活習慣を改め、内臓脂肪を減らすことが大切だ。(©PaylessImages 123-rf)

 メタボリックシンドローム、いわゆる「メタボ」は、おなかが出ていることと同義だと思われがちだが、正しくは、“内臓脂肪が蓄積して、脂肪細胞から分泌されているホルモンのバランスが崩れ、高血糖、脂質異常、高血圧のうち2つ以上の症状がある状態”を指す。

 メタボを放置すると動脈硬化が進み、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の合併症(糖尿病性腎症、失明など)といった恐ろしい病気を招くため、メタボの段階で生活習慣を改め、内臓脂肪を減らすことが大切だ。

 「栄養バランスのいい食事を規則正しい時間に食べ、適度な運動をして、アルコールは控えめにし、ストレスをためない……。そんな生活ができればいいですが、 “分かっちゃいるけどできない”というのが現実ですよね」と、東京大学政策ビジョン研究センター特任助教の古井祐司さん。

 「食事や運動などの生活習慣は個人の問題だと思われてきましたが、1日の大半を過ごすのは職場です。仕事によって特有の行動パターンがあり、それが、健康リスクにつながっている可能性があります」(古井さん)。

営業職はコレステロール値が上がりやすく、
システムエンジニアは高血圧になりやすい

■職種別に見た血圧の有所見者の割合
30代40代50代
システムエンジニア21.7%26.5%28.6%
管理部門14.6%25.3%31.7%
営業部門19.9%25.9%38.4%
有所見者とは、健康診断などで経過観察、要精密検査、要治療、治療中など何らかの所見ありとされた人のこと。上のデータはA社の特定健診データの結果分析。30~40代については、システムエンジニアが最も多いことが分かる。出典:『早死にする仕事、長生きする仕事』(マガジンハウス)

 例えば、美容師などの接客業は、客の都合によって食事の時間が不規則になりがちだ。菓子パンとジュースなどで食事を済ませがちなので、高血糖になりやすいという。また、営業職は宴席が多く、過食過飲になりやすいためコレステロール値や中性脂肪値が高くなりやすい。システムエンジニアは長時間座りっぱなしで、夜間までストレスによる緊張が続く場合は血圧が上がりやすいという。思い当たる節がある人も多いだろう。

 とはいっても、「営業マンが宴席を断ることはできないし、システムエンジニアがパソコンに向かわないわけにはいきません。会社ぐるみで取り組まないと変えられないこともありますが、“陥りやすい罠”に気づき、ちょっと工夫をすれば、健康リスクを下げ、メタボを予防することができます」(古井さん)

 メタボ予防には、代謝を高める、つまり、脂肪を燃やす力を高めて、内臓脂肪を増やさないようにすることが大事だ。職業別になりやすい病気と、代謝アップ策も含めたそれぞれの対策については、3ページ以降で解説するとして、まず、多くの職業に共通している食事の問題から解説しよう。

1/6 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 宴会で「尿酸値・血糖値・中性脂肪」を上げない賢い飲み方

    年末年始や年度の変わり目など、宴会が増える季節に、楽しくお酒を飲みながらふと頭をよぎるのが、「体重の増加」と「気になる検査値への影響」ではないだろうか。暴飲暴食が続くとさまざまな検査値に影響が及ぶ。今回は、働き盛りの世代に身近な「尿酸値」「血糖値」「中性脂肪」を上げないための、宴会での上手な飲み方・食べ方のコツをまとめた。

  • 青魚のDHAやEPAで、血管を若返らせて、メタボも抑制!

    サバ、イワシなどの「青魚」の健康効果が注目されている。青魚にたっぷり含まれるDHAやEPAは、血管を若返らせ、メタボを抑制したり、認知症のリスクを下げる効果も期待できる。手軽に食べられる「サバ缶」や「イワシ缶」も人気で、カルシウムもしっかりとれるため、骨粗鬆症の予防にもなる。

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

人生100年時代プロジェクト

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.