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メタボ・肥満解消に効果!「代謝アップ」大作戦

体脂肪を落とすカギは“代謝”!なかでも意識すべき「ニート」って何?

効率良くやせたい人こそ知っておきたい“代謝”の秘密

 村山真由美=フリーエディター・ライター

ミトコンドリアが元気だと脂肪が燃える

 前述した通り、脂肪を消費させるには、まず、褐色脂肪細胞の働きを活性化させて「熱への変換」を進めることが大切だが、どんなに脂肪分解が進んでも、使われなければ消費されない。このときポイントになるのがミトコンドリアだ。

 「ミトコンドリアは私たちの細胞の中にある器官で、主な働きはエネルギーのもとを作ることです。なかでも重要なのは、熱を作っているということです」(宮崎教授)

 脂肪消費のプロセスで、消費と直接関わっているのはミトコンドリアだけだ。つまり、ミトコンドリアの働きが悪いと、せっかく分解された脂肪が「消えない」のだ。

ミトコンドリアの働きを活性化させる成分は?

 ミトコンドリアの働きを活性化させる成分としてよく知られているのがカルニチンだ。脂肪が分解されてできる遊離脂肪酸は、そのままではミトコンドリアの中には入れないが、カルニチンと結びつくと入れるようになる。羊肉がダイエットにいいといわれるのは、カルニチンを豊富に含み、脂肪のミトコンドリアへの取り込みをよくするためだ。

 また、「お茶に含まれるカテキンなどのポリフェノール類には抗酸化作用があり、褐色脂肪細胞だけでなくミトコンドリアの働きも活性化させるといわれています」(宮崎教授)

 茶カテキンには、ミトコンドリアの中で働く酵素の活性を高め、脂肪の消費を促進する働きがあるといわれているのだ。

【日常の身体活動時の脂肪消費効果】
Ota N. et al., J.Health Sci., 51, 233-236, 2005より作図
[画像のクリックで拡大表示]
【食事の脂肪消費効果】
Harada U. et al., J Health Sci., 51, 248-252,2005より作図
[画像のクリックで拡大表示]

 一口に「代謝を上げる」といっても、いろいろな側面からアプローチができることがお分かりいただけただろうか。ポイントをまとめると以下のようになる。

代謝を上げるポイント
  • 筋肉量の減少を防ぎ基礎代謝を上げる
  • 日常生活でこまめに動いてNEATを増やす
  • 褐色脂肪細胞とミトコンドリアを活性化させ脂肪を効率よく燃やす

 これらは、どれか一つをやるよりも、複合的に実践するのがおすすめだ。体型や体重が気になっている人は、賢く代謝を上げる工夫をしてみてはいかがだろうか。

宮崎滋(みやざきしげる)さん
公益財団法人結核予防会総合健診推進センター所長
東京医科歯科大学 臨床教授
宮崎滋(みやざきしげる)さん 1971年東京医科歯科大学医学部卒業。東京逓信病院内科部長、副院長を経て現職。専門は肥満症、糖尿病。日本内科学会 認定医・指導医、日本糖尿病学会 指導医・専門医、日本内分泌学会 指導医・専門医、日本肥満学会 指導医・専門医、日本病態栄養学会 NSTコーディネーター。主な著書に『メタボリックシンドローム教室―Q&Aでわかる療養指導』『健康診断で中性脂肪値が高めの人が読む本』『健康ダイエット-肥満が招く11の病気を防ぐ』などがある。

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