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メタボ・肥満解消に効果!「代謝アップ」大作戦

体脂肪を落とすカギは“代謝”!なかでも意識すべき「ニート」って何?

効率良くやせたい人こそ知っておきたい“代謝”の秘密

 村山真由美=フリーエディター・ライター

肥満者と非肥満者のNEATの差は、1日当たりケーキ1個分!

 「NEAT(ニート)はnon-exercise activity thermogenesisの略で、運動以外の家事やオフィスワーク、立ち座りなどの日常生活活動による代謝を指します。特別な運動をしなくても、NEATを増やすと、肥満や糖尿病、メタボなどを防げることが分かってきました(※1)」(宮崎教授)

◆NEATは日常生活活動による代謝のこと
階段の上り下りやオフィスでの立ち座り、掃除や洗濯などの家事など、運動とは言えないほどの日常の生活活動による代謝を「NEAT」(ニート)と呼ぶ。
[画像のクリックで拡大表示]

 肥満者と非肥満者のNEATの差は1日350kcalだったという研究がある(※2)。350kcalはいちごのショートケーキ1個分のエネルギーに相当する。1週間で2450kcal、1カ月で1万500kcalと考えると意外と侮れない。

 また同じ研究で、肥満者は座っている時間が非肥満者より平均で164分長く、立っている時間が152分短かったことも報告されている。

 「乗用車やエレベーター、エスカレーター、携帯電話やインターネットなどの普及、家電製品の利便性の向上などで、現代人は昔に比べて動かなくなっています。つまり、日常生活が便利になった分、NEATは減ってしまったのです。できるだけ立つ、歩くようにするほか、動くときは意識してテキパキ、キビキビを心がけてNEATを増やしましょう」(宮崎教授)

 通勤の際、電車やバスは1駅前で降りて歩く、駅やオフィスではエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うといい。

 「歩くときは歩幅を5~10cm広げましょう。脚の裏側の筋肉が使われて消費エネルギー量がアップします。また、建物の中で移動する際、『上りは3階上まで、下りは4階下まではエレベーターではなく階段を使う』などと決めるのもおすすめです。早足にすれば、より消費エネルギーが上がります」(宮崎教授)

 肥満の人は、ソファに座ってテレビを見て、携帯電話を操作しながらお菓子を食べて、暑くなったらリモコンでエアコンをつけて…と必要なものを全て手の届く範囲に置き、動かなくていい状態を作っていることが多いもの。「こういったコックピットにいるかのような生活は肥満の元」と宮崎教授は指摘する。

 昔は、テレビは「付けに行く」もので、電話は「かけに行く」ものだった。便利になった現代では、こうしたちょっとした動きが失われているのだ。ちりも積もれば山となる。家の中では電化製品のリモコンは使わないようにして、あえて不便な生活にチャレンジしてみるなど、NEATを増やす工夫をしたい。

※1 厚生労働省(e-ヘルスネット)のアクティブガイド
※2 Levine JA, et al:Interindividual variation in posture allocation:possible role in human obesity. Science 307: 584-586,2005

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