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メタボ・肥満解消に効果!「代謝アップ」大作戦

「そんなに食べていないのにやせない」人が、まずやるべきこと

さらに食事量を減らしても、逆効果

 村山真由美=フリーエディタ―・ライター

週に1回の体重チェックも忘れずに

 これまで、肥満やメタボ改善の対策は摂取エネルギーを控えることだった。しかし、代謝には個人差があることは前に述べた。さらにいえば、代謝は同じ人でも日によって違う。女性は月経周期によっても変わってくるという。

自分のエネルギー収支がうまくいっているかは「体重」でチェック(© anetlanda -123rf)


 「同じもの、同じ量を食べてもおなかがすく日とすかない日がありますよね。それって代謝の違いなんです。カロリーは参考にはなりますが、自分のエネルギー収支がうまくいっているかどうかをみる場合は体重が指標になります。1週間くらいのスパンで体重を量って、増えていたら、生活リズムに問題点がないかを見直したり、運動で消費を増やしたりしてみましょう。そうすると、今の自分に合う適切な食事量が分かってきます」(小島さん)

 ここまでやって、やっと栄養バランスを整える3つのステップのうちのステップ2(食事の内容の見直し)に移れるのだという。

 「食事の量を減らして一時的にグッと体重を落とすこともできますが、リバウンドしたり体調が悪くなったりしては意味がありません。一歩ずつ代謝を上げ、いいコンディションをつくっていくことが大事です。ステップ1で土台をしっかり作っておくと、ステップ2、3でやったことの効果が出やすくなります」(小島さん)

内臓脂肪多い人と少ない人で、「食事の質」に違いが

 これまで、内臓脂肪が増えるのは食べ過ぎ(摂取エネルギーが多い)が主な原因だと考えられていたが、花王の研究でも、必ずしもそうではないことが分かってきた。

 「内臓脂肪の蓄積と食習慣の関係を幅広く調査したところ、食べる量(摂取エネルギー)は同程度でも内臓脂肪が多い人と少ない人がいました。違うのは食事の『質』だったのです」(花王基盤研究セクターの高瀬秀人さん)

 内臓脂肪が少ない人は、必ずしも食べる量が少ないわけではなかったというのだ。花王では、この研究を基に、しっかり食べても太らない食べ方のメソッド「スマート和食」を開発し、自社の社員食堂などで提供、メタボ改善に効果を上げている。次回は、小島さんの栄養バランスを整えるためのステップ2、ステップ3と、花王の「スマート和食」の詳細を紹介しよう。

小島美和子(おしまみわこ)さん
管理栄養士、健康運動指導士、食コンディショニングプロデューサー
小島美和子(おしま・みわこ)さん クオリティライフサービス代表取締役。企業や健康保険組合における食生活改善サービスの提供、食品、健康サービス事業者に対するお客様サービス向上のためのライフスタイル提案、各種コンテンツ企画・ヘルシーメニュー開発などに携わる。テレビ、ラジオ、雑誌への出演も多く、著書に『1週間でお腹からスッキリやせる食べ方』(三笠書房)がある。厚生労働省の特定保健指導実践者育成研修会の講師も務める。
高瀬秀人(たかせひでと)さん
花王 基盤研究セクター 生物科学研究所 上席主任研究員
高瀬秀人(たかせひでと)さん 1989年筑波大学第1学群自然学類卒業。1994年同大学大学院計算物理化学専攻修了。理学博士。同年花王入社。素材研究所、ヘアケア研究所、構造解析センターを経て、2000年より同社ヘルスケア食品研究所にて食品の機能性評価および民間企業で初のヒューマンカロリメーターの立ち上げと運用に従事。2015年より現職。ヒトの食事や生活習慣とエネルギー代謝、健康状態の関係について、データ解析・統計技術を応用した研究に取り組んでいる。

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