40代後半の記者の「動き年齢」は60~70代!
記者も実際にチャレンジしてみたところ、「10秒足踏みテスト」は65回、「20秒開閉テスト」は32回という結果だった。実年齢は40代後半なのに、結果はそれぞれ70代、60代と散々なものだった(図4)。
「特に、20秒開閉テストが難しかったのではないですか?」と花王開発研究第2セクター ヘルスケア食品研究所の柳沢佳子さん。
確かに、「10秒足踏みテスト」は、できた数は少なかったものの難しいとは思わなかった。しかし、「20秒開閉テスト」はすぐに足がもつれてしまい、できない自分に衝撃を受けた。
「10秒足踏みテストは歩く動作に似ていますが、20秒開閉テストは日常生活でやらない動きなので、普段使わない筋肉を使います。しかも、ラインを踏んではいけないなどの制約もあるため焦りますよね。実は、20秒開閉テストは若い世代でもできない人が多く、30代後半くらいになると“もっとできると思ったんだけど…”という人が増えます」(柳沢さん)
実は、20秒開閉テストは、筋肉の衰えをみるだけでなく、筋肉と脳のつながりをみるテストでもあるのだという。「思うように体が動かせない=筋肉と脳のつながりが悪い」と考えられるのだそうだ。
「動き年齢」が実年齢より高い人はどうすればいい?
記者のように、テストの結果が実年齢よりも上だった人はどうすればいいのだろうか。そう木村教授にたずねてみたところ、次のような答えが返ってきた。
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- 「動き年齢」を下げるには?