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メタボ・肥満解消に効果!「代謝アップ」大作戦

減量効果が2倍に!カギは内臓脂肪の「見える化」

腹囲オーバーでも動じない人の「やる気」を引き出した「ある数値」

 村山真由美=フリーエディタ―・ライター

「見える化」は減量成功のカギ

 ダイエットを始めるなら「3カ月3kg減」を目指すといいと坂根さん。「今より1日300kcal食べる量を減らすと、3カ月で3kgやせられる計算になります。これはメロンパン1個を減らす程度。先ほどの研究で効果を上げた人は、菓子パンを控えた人と筋トレをした人が多かった」と坂根さん。

 もう一つ、内臓脂肪計で測定するなど内臓脂肪量の「見える化」をすると腹囲の減少に効果的だったと述べたが、先ほど紹介した内臓脂肪計は誰でも利用できるわけではない。そこで、「見える化」の一つとして、脂肪の模型をお目にかけよう。

■ 内臓脂肪面積100平方cmは、重さにして約3kgに相当
坂根さんが健康セミナーで活用している内臓脂肪3kg分のイメージ模型
[画像のクリックで拡大表示]

 上に示したのは3kg分の内臓脂肪のイメージ模型だ。内臓脂肪面積が100平方cmある人の内臓脂肪の全体量はおおよそこれに相当する。これを見ると、思った以上のボリュームに驚くとともに、「減らさなければまずい」「減量に本気で取り組まねば」と切実に感じるだろう。

 「日本人は20歳から60歳の間に、平均5kg体重が増加します。少しずつ増えると実感しにくいですが、それは5kgのお米を体にのせたのと同じこと。また、自分では若い頃の痩せたボディイメージをもっていても、実際は、自分で思うよりもおなかが出ていることが多いのです」(坂根さん)

 とにかく、現実を直視することが大切だ。

 「何から取り組んでいいか分からない、また、取り組んでみたけれど効果が出ない、という人は1週間ごとに、体重をグラフ化して記録してみましょう。休日に体重が増加するタイプ、特定の曜日に体重が増加するタイプなど、体重増減のパターンが分かると、何を改善すればいいかが見えてきます」(坂根さん)

 例えば、休日直後に体重増加のある人は、休みだからと1日中ゴロゴロしていないだろうか。そうであれば、体を動かしてみる。また、特定の曜日に体重増加がある人は、その直前に飲み会が多くないだろうか。そうであれば、ビールを3杯飲んでいるところを2杯に控えてみるなど。自分の生活の弱点を補う項目を増やしていけばいいのだ。このように、体重をグラフ化することも「見える化」の一つだ。

 私たちのおなかにある内臓脂肪は身近な存在なのに、実はよく理解していない面もある。できるだけリアルに感じてダイエットに役立てよう。

坂根直樹(さかね・なおき)さん
国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室
坂根直樹(さかね・なおき)さん 1989年自治医科大学卒業。京都府立医科大学附属病院、地域医療を経て臨床経験を積み、2001年神戸大学大学院医学系研究科分子疫学分野(旧衛生学)助手、2003年より現職。内科医として、「糖尿病の予防」や「楽しく患者さんをやる気にさせる方法」などの研究に取り組んでいる。著書に「説明力で差がつく保健指導」(中央法規出版)など。
柳沢佳子(やなぎさわ・よしこ)さん
花王開発研究第2セクター ヘルスケア食品研究所 博士(栄養学)、管理栄養士
柳沢佳子(やなぎさわ・よしこ)さん 1999年お茶の水女子大学大学院を経て、女子栄養大学、自治医科大学の博士研究員。2004年花王入社。内臓脂肪計の開発などヘルスケア関係の研究に従事。

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