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「危険ないびき」を撃退しよう

いびきや無呼吸がなくなれば、快適な目覚めが訪れる

第4回 CPAP、マウスピース、ナステントなど睡眠時無呼吸症候群治療の実際

 梅方久仁子=ライター

毎晩機械を着ける煩わしさを嫌う人も…

 CPAPを始めて、治療効果を実感できたとしても、毎晩機械を着けて眠るのは面倒だし、煩わしく感じる人は多いだろう。御茶ノ水呼吸ケアクリニックでは、きめ細かい指導を行うため、脱落率(CPAPを始めた患者のうち、途中でやめてしまう人の割合)は1年で5~10%程度とのことだが、睡眠障害やSASを専門としない一般のクリニックでは、1年で半数くらいが使用を止めてしまうこともあるという。

 「確かに最初はマスクをつけて眠ることに抵抗を感じる人は多いのですが、すぐに慣れます。マスクにはさまざまな種類があるので、患者さんと相談して一番フィットするものを選びます。マスクから延びたホースがじゃまに感じるかもしれませんが、氷嚢をぶら下げる要領で上から吊すと、寝返りも打てます。みなさん、いろいろ工夫しながら使っていますよ」と村田院長は言う。

 最新のCPAP機器は小型化されていて、重さは1kgもない。電源さえ確保すれば、どこでも使用できるので、海外出張に持っていく人もいるという。

 また、CPAPを使うと喉が渇きやすくなるため、加湿器がセットになっている機器が多い。「加湿器の装着を忘れると喉がガラガラになりますが、最近は加湿器と一体化した機種も出ているので、その心配もなくなりました」(村田院長)。

CPAPを使っていれば、いつか無呼吸が治って治療が終わる?

 ところで、CPAP療法を行いながら、生活改善(減量など)に取り組めば、いずれはSASが治り、治療を止めることができるのだろうか。

 「CPAPは、高血圧や糖尿病の薬と同じ位置付けで、基本的には一生続ける治療です。肥満で喉に脂肪がかなりついている人の場合は、やせると無呼吸が軽減することはありますが、基本的には骨格の問題なので、やせれば必ず治るというわけではありません。肥満体で、胃を小さくする手術を受けて30kg体重が減ったのに、無呼吸は全然変らなかったという人もいるくらいです」(村田院長)

 CPAP療法を行わない人は、CPAPを行った人に比べて、年々生存率が落ちていく(図3)。この事実を直視し、面倒でも、快適な睡眠と健康を手に入れるために、腰を据えて使い続けることが肝要だ。

図3  CPAP療法を受ければ生存率の低下を防げる
図3  CPAP療法を受ければ生存率の低下を防げる
対象はAHIが20を超えるSAS患者。CPAPを行わなかった対照群では、生存率が年々減少した。(出典:He J, et al. Chest. 1988;94:9-14.)
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