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「危険ないびき」を撃退しよう

いびきや無呼吸がなくなれば、快適な目覚めが訪れる

第4回 CPAP、マウスピース、ナステントなど睡眠時無呼吸症候群治療の実際

 梅方久仁子=ライター

 いびきの検査(第3回「いびきの最初の検査はとても簡単、自宅でOK」参照)の結果、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されてしまったら、どんな治療法があるのだろうか。SASで寿命が縮むと聞くと、なんとかしたいもの。長年の体調不良やいびきの騒音が解決できるのであれば、なおけっこうだ。しかし、できれば面倒は避けたいし、費用の方も気にかかる。どんな治療が行われるのか、あらかじめ知って心の準備をしておきたい。
 御茶ノ水呼吸ケアクリニックの村田朗院長への取材を基に、今回はSASの治療法を紹介しよう。

 現在行われている睡眠時無呼吸症候群SAS、*1)の治療法には、次のようなものがある。

CPAP(シーパップ)

 CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)とは、睡眠中に、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道に一定の圧力をかけて空気の通り道を確保する治療法のこと。CPAPを行えば、睡眠時の気道の閉塞が防げるため、いびきはなくなり、無呼吸をゼロにできる。

図1 CPAP療法
鼻のマスクから空気圧をかけ、気道を広げていびきや無呼吸を解消する。マスクにはさまざまな種類がある。(写真と原図提供:村田院長)
[画像のクリックで拡大表示]

マウスピース

 下顎が前方に突き出る形のマウスピースを口にはめ込むことで、睡眠中の気道の閉塞を防ぐ方法。軽度のSASであれば、無呼吸の回数を減らすことができる。

ナステント

 2014年7月に発売が始まった、鼻から挿入するチューブ状の一般医療機器(商品名「ナステント」)を使って気道を確保する方法。鼻から差し込んだチューブの先が口蓋垂(のどちんこ)の裏あたりに出ることで、睡眠中に舌や軟口蓋が落ちてきた場合に空気の通り道を確保する。

図2 ナステント
軟らかい素材でできたチューブを鼻から差し込んで気道を確保する。チューブは1回使い切りで、長さ6種類・硬さ2種類から自分に合ったものを選ぶ。(写真提供:セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)
[画像のクリックで拡大表示]

手術(子どもの場合)

 子どものSASでは、咽頭扁桃肥大(アデノイド)が原因の場合が多いので、肥大した部分を手術で切り取ることで、いびきや無呼吸を解消できる。

 成人に対しては、以前は口蓋垂や周辺の軟口蓋を切り取って気道を広げる手術が行われていた。しかし、しばらく経つと元に戻ってしまうなど、あまり効果が見られないため、現在は基本的に成人のSASに対する手術は行われていない。

 このようにさまざまな方法があるが、一番お勧めなのはどの治療法なのだろうか。

*1  SASには気道が閉塞して無呼吸が生じる「閉塞型SAS」と呼吸そのものが停止してしまう「中枢型SAS」があるが、本特集では閉塞型SASの治療を紹介する。

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