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「危険ないびき」を撃退しよう

いびきの最初の検査はとても簡単、自宅でOK

第3回 「危険ないびき」を疑ったら睡眠時無呼吸症候群の検査を

 梅方久仁子=ライター

SASが疑われたら、ポリソムノグラフィー(PSG)で精密検査

 いびきや睡眠の専門外来で行われるSASの精密検査は、「ポリソムノグラフィー(PSG)」という装置を使用して、睡眠や呼吸の状態をモニターする。測定項目は、簡易検査で測定した血中酸素飽和度、呼吸気流、気管音に加えて、身体の動き、脳波、眼球運動、筋肉の動き、頤(おとがい)筋電図など多岐にわたる。

図2 PSG検査の様子と計測内容(村田院長提供の写真と図を基に作成)
[画像のクリックで拡大表示]

 このうち、脳波、眼球運動、頤(おとがい)筋電図は、睡眠状態を調べる検査だ。覚醒が続いているのか、どのような睡眠状態で無呼吸が現れるのかを確認する。

 胸部と腹部のセンサーでは、呼吸運動が規則正しく起こっているかどうかをチェックする。呼吸運動が起こっているのに鼻と口で呼吸気流が止まっている場合は、気道が閉じることにより呼吸が止まる閉塞型SASだと確認できる。逆に、呼吸運動そのものが起こっていない場合は、呼吸中枢に問題がある中枢型SASが疑われる(※SASのほとんどは閉塞型)。

 体位センサーでは、無呼吸が起こるときは仰向けのときなのか、横向きのときにも起こるのか、といったことを確認する。閉塞型SASでは、仰向けの姿勢のときに舌や軟口蓋が下に落ちてきて、無呼吸になりやすい(第1回「いびきの原因は日本人特有の『平たい顔』だった!」)。

 心電図は、無呼吸のときに不整脈や心拍数の変化がどの程度起こっているかを調査する。

 脚部センサーは、異常な脚の動きがないかを見ることで、周期性四肢運動障害やむずむず脚症候群(*2)などがないかを確認する。

図3 SAS患者のPSG検査結果の一例(提供:村田院長)
いびきの後に無呼吸が生じ、酸素飽和度が下がって低酸素血症(血液の酸欠状態)が生じていることが分かる。無呼吸が一定時間続くと脳が覚醒し、いびきが再開するが、しばらくするとまた無呼吸が出現。無呼吸の間も胸郭や腹部の呼吸運動があることから、閉塞型のSASであることが分かる。
[画像のクリックで拡大表示]

 PSG検査で、一晩の呼吸状態と睡眠状態を調べれば、SASの重症度、無呼吸低呼吸の現れ方、閉塞型か中枢型か、不整脈の兆候はないかなどを調べられる。その結果、診断が確定し、AHIが5以上15未満で軽症、15以上30未満で中等症、30以上で重症のSASとなる。

*2 周期性四肢運動障害(PLMD):下肢の不随意運動が睡眠中に出現し、睡眠が障害される。むずむず脚症候群:じっとしていると、脚部に違和感や痛みが起こり、脚を動かさざるを得なくなる病気。PLMDを合併し、ゆっくり寝ていられないので、睡眠障害の原因になる。

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