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「危険ないびき」を撃退しよう

メタボよりも怖い「危険ないびき」、放置すると寿命も縮まる

第2回 睡眠時無呼吸症候群の困った症状と合併症

 梅方久仁子=ライター

 最近では、緑内障の進行にもSASが関わっていることが分かってきた。研究が進めば、SASが原因で起こる不調は、まだまだ増えていきそうだ。

 残念なことに、SASの有病率に関してきちんとした統計調査はまだ行われていないが、日本のSASの患者数は200万人とも400万人ともいわれている。いびきは自覚しにくいことから、医療機関で診断を受けていない「隠れSAS」の患者もたくさんいると考えられている。

あなたも“隠れSAS”かも? まずはスマホで手軽にチェック

 いびきが気になる場合は、いびきや睡眠時無呼吸症候群を専門とするクリニックや専門外来を受診した方がよいが、まずは自分のいびきの様子を知るために、“文明の利器”を使ってみることをお勧めする。眠っているときの音を録音して、目覚めてから聞いてみるのだ。ひとり暮らしでも実行できるし、家族に聞くよりも納得しやすいだろう。

いびきラボ―いびき対策アプリ(SnoreLab)の結果表示画面
いびきラボ―いびき対策アプリ(SnoreLab)の結果表示画面
どの程度のいびきが聞こえたかがグラフ表示され、サンプル音声も聞ける。(iOS/Android 無料。App内課金あり。開発:Reviva Softworks Ltd)
[画像のクリックで拡大表示]

 通常のレコーダーやビデオカメラを使ってもよいが、スマートフォンやタブレット端末のアプリを利用すれば、一晩中の録音(録画)データを再生して確認しなくても済むので、より簡単だ。最近は、いびきを手軽に録音できるアプリがいくつも公開されている。

 例えば「いびきラボ」は、いびきの情報を記録して見やすく表示してくれるアプリのひとつ。セットした状態で枕元に置いて眠れば、一晩中、いびきをチェックして、いびきを録音するだけでなく、音量をグラフで表示してくれる。

 全てのいびきを録音するには有料(840円)のアップグレードが必要だが、音量のグラフ表示と一部のサンプリング録音なら、無料で利用できる。まずは、これでどの程度のいびきをかいているかを確認してはどうだろうか。

 ただし、この手のアプリは1室に2人以上が寝ていると、誰が出している音かを区別してくれない。家族がいる人は、計測するときには別々の部屋で寝るか、家族が不在のときに調べるといいだろう。

 次回(「いびきの最初の検査はとても簡単、自宅でOK」)は、「危険ないびき」を見分けるために、睡眠専門のクリニックで行われる検査について紹介する。

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村田 朗(むらた あきら)医師
御茶ノ水呼吸ケアクリニック 院長
村田 朗(むらた あきら)医師 1983年日本医科大学卒業。専門は睡眠時無呼吸症候群、COPD。国内の睡眠時無呼吸症候群治療の中心的な存在であり、年間2万4000人の患者数は国内でもトップレベル。2003年2月26日、山陽新幹線の運転手居眠り事故の原因として、当時まだ認知度が低かった「睡眠時無呼吸症候群」を初めて大々的にメディアで取り上げたことでも知られる。

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