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「危険ないびき」を撃退しよう

いびきの原因は日本人特有の「平たい顔」だった!

第1回 「いびき? 特に困っていないし…」と思っていませんか?

 梅方久仁子=ライター

換気量が減り、血中の酸素が不足すると「危険ないびき」に

 いびきがうるさいと周りの人には迷惑だが、眠っている本人には音は聞こえないので、気にならない。そのため、いびきは単なる「家庭内の騒音問題」と考えられがち。だが、いびきの本質的な問題は、気道が狭まり、ひどくなるとついには呼吸が止まり、全身に十分な酸素が行き渡らなくなることだ。

 もちろん、いびきをかく人すべてが、呼吸ができなくなっているわけではない。多少狭くはなっても、空気が十分に行き来していれば大丈夫だ。では、「危険ないびき」はどうやって見分ければいいのだろうか。

 「いびきをかいているときに十分な呼吸ができているかどうかは、血中ヘモグロビンの酸素飽和度が指標になります。呼吸によって肺に送り込まれた酸素は、血液中のヘモグロビン(血色素)に結びついて全身に運ばれます。酸素飽和度は、ヘモグロビンの何%に酸素が結びついているかを表す数値で、これが100%に近い値なら、酸素が十分に取り込まれていて楽に呼吸できていることが分かります。この値が低くなればなるほど酸欠状態になっていることを示します」(村田院長)。

 気道の閉塞がひどければひどいほど、こうした酸欠状態が引き起こされる。気道が狭くなって呼吸しにくくなることで、眠りが浅くなってしまう状態を上気道抵抗症候群と呼ぶ。これがさらにひどくなると、肺に送り込まれる空気の量(換気量)が通常の半分以下に落ちてしまったり(低呼吸)、気道が完全に閉塞して一時的に呼吸が止まってしまったり(無呼吸)する。正確には、10秒以上の無呼吸または低呼吸が1時間に平均 5回以上出現した場合(AHI≧5、*1)、睡眠時無呼吸症候群(SAS: sleep apnea syndrome)と診断される(*2)。

睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に10秒以上の無呼吸または低呼吸が1時間に平均 5回以上(AHI≧5)出現し、その結果、日中の眠気などの種々の症状を呈する病気。
図1 閉塞型睡眠時無呼吸症候群の成り立ち
図1 閉塞型睡眠時無呼吸症候群の成り立ち
左は正常な状態。閉塞型SAS(右)の人は、軟口蓋と舌が重力によって落ち込んで気道を塞ぎ、低呼吸や無呼吸を引き起こす。(イラスト©Roberto Biasini)
[画像のクリックで拡大表示]
*1 AHI(Apnea Hypopnea Index):無呼吸低呼吸指数。睡眠中に出現する無呼吸または低呼吸の1時間当たりの回数のことで、SASの重症度を表す。AHI 5以上15未満:軽症、AHI 15以上30未満:中等症、AHI 30以上:重症
*2 睡眠時無呼吸症候群(SAS)には、上気道が閉塞することによって起こる「閉塞型SAS」と、呼吸そのものが止まってしまう「中枢型SAS」があり、ほとんどを閉塞型が占める。本記事では閉塞型SASについて紹介する。
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