日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 「怒り」との上手な付き合い方  > 考えるトレーニングで「怒り体質」は徐々に変わっていく  > 3ページ目
印刷

「怒り」との上手な付き合い方

考えるトレーニングで「怒り体質」は徐々に変わっていく

「対症療法」でとっさの怒りを防ぎ、「体質改善」で「怒りにくい人」に

 山口佐知子=ライター

「体質改善」で「怒りにくい体質」を目指す

 次は、怒りの体質改善だ。「先ほどはまずは対症療法からと話しましたが、怒りのマネジメントをする際、本当に重要になるのはやはり『体質改善』です。「怒りにくい体質になれば、そもそも対症療法は不要になるからです」(安藤さん)

 体質改善についても、効果的なトレーニングをいくつか教えてもらった。

怒りの体質改善法<1>:「思考」のトレーニング

自分の許容範囲を広げて、イライラを減らす
自分の許容範囲を広げて、イライラを減らす
[画像のクリックで拡大表示]

 その人の価値観によって、「許せる」「まあ許せる」「許せない」という三重の円があると想定した場合、怒りやすい人ほど「まあ許せる」ゾーンが狭い。自分の怒るポイントや傾向を振り返り、「まあ許せる」の範囲が適正かどうか見直してみよう。

 「日本人には100点主義の人が多くいます。どうしても100点でないと許せないという人です。けど、実際には70点でも『まあ許せる』こともたくさんありますよね。この『まあ許せる』ゾーンを広げていくのです」(安藤さん)

 たとえば、待ち合わせの時間があって、相手が「10分前に来る(許せる)」「5分前に来る(まあ許せる)」「やや遅れて来る(許せない)」という場合、相手が時間ピッタリに到着しても、5分前に来ていないからこちらはイラッとしてしまうことになる。そこで、「遅刻しない時間であれば、まあ許せる」というように、自分の「まあ許せる」ゾーンを広げて考えることを習慣づける。すると、長期的に相手に対してのイライラが少なくなっていく。

怒りの体質改善<2>:「行動」のトレーニング

 自分の怒りを、「変えられるか、変えられないか」「重要か、重要でないか」という視点で分類して、行動をコントロールしていく。具体的には、図のような4つのマトリクスに振り分ける。そして、「変えられない×重要」「変えられない×重要ではない」に入ったものは怒ってもムダと考え、現実を受け入れる。「変えられる×重要」「変えられる×重要ではない」に入ったものは、「何を」「いつまで」「どの程度」やる必要があるか具体的な対策を考える。このように、「最終的なアクションまで落とし込むように“考える”習慣を身につけると、感情だけで怒る前に、きちんとコントロールされた行動を取れるようになっていきます」(安藤さん)

怒りを「重要性」と「変えられるか」で分析して、マトリックスにあてはめる
怒りを「重要性」と「変えられるか」で分析して、マトリックスにあてはめる
怒りの要因、対象を「自分でコントロールできるかどうか」「重要であるかどうか」の視点で分析して4つのマトリクスにあてはめてみる
[画像のクリックで拡大表示]

 「これらのトレーニングを積み重ねていけば、徐々に『怒り体質』は変わってきます。しかし、『体質』を変えるのはそんなに簡単ではありません。アンガーマネジメントは魔法ではありません。練習、トレーニングを続けることが大切です。気長にゆっくり取り組んでください」(安藤さん)

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 効率的に「お腹を凹ませる」トレーニング

    中年にもなると、お腹がぽっこり出てくるのが気になる人も多い。特に薄着の季節になると、お腹が出ているのが気になり、何とか短期間で凹ませたいと思う人は多いだろう。しかし、スポーツジムでしっかり運動するのはつらいし、運動する時間を確保するのも大変だ。そこで、今回のテーマ別特集では、効率よくお腹を凹ませるために知っておきたい「内臓脂肪」の落とし方と、トレーニングのコツ、そしてお腹を凹ませる「ドローイン」のやり方について解説しよう。

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.