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「怒り」との上手な付き合い方

考えるトレーニングで「怒り体質」は徐々に変わっていく

「対症療法」でとっさの怒りを防ぎ、「体質改善」で「怒りにくい人」に

 山口佐知子=ライター

「対症療法」と「体質改善」という2つのアプローチ

 同じような出来事を経験しても、怒る人もいれば怒らない人もいる。安藤さんはこれを「怒りはアレルギーに似ている」と例える。「私達が日々怒る理由は人それぞれです。待ち合わせの場合も、時間に間に合えばいいという人もいれば、5分前に来ていないとダメだという人もいます。『花粉』『金属』などアレルギー反応の原因は人によって違うのと同様に、怒る原因も人それぞれなのです。出来事そのものが悪いわけではなく、誰もがその出来事で怒るわけではないのです。怒りっぽい人は、反応する出来事が多すぎる人のことです」(安藤さん)

 では、怒りという感情とどう上手に付き合って、「怒りっぽい」人から脱却できるのだろうか。

 安藤さんは、アレルギーの治療法と同じで、怒りのマネジメントには、「対症療法」と「体質改善」という2つのアプローチがあると説明する。

 「自分の中に生じた衝動的な怒りを“とりあえず”抑える『対症療法』と、怒りやすいという自分の性格そのものを変えていく『体質改善』という2つの方向からのアプローチが効果的です」(安藤さん)

 つまり、「目の前の出来事にカチンときたときにはどうするか」「長い目で見て怒りっぽい人にならないためにはどうするか」といった2つの視点からトレーニングするのがおすすめ、というわけだ。

 いずれも重要なトレーニングで、一方だけやればいいというものではない。だが、安藤さんは「まずは対症療法から覚えるといいでしょう」とアドバイスする。実際、アンガーマネジメントのセミナーで、受講者からのニーズで多いのが「とっさの怒りを鎮める方法」なのだという。

 実際にどのようなことをしたらいいのか、安藤さんにそれぞれのトレーニング方法の中からいくつかを挙げてもらった。

[画像のクリックで拡大表示]

 怒りを感じる出来事があったとき、まずは「6秒数える」ところから実践するといいだろう。上司などから怒られたときなど、沈黙が気になるときは、「はい」などと相槌を打つだけでいい。「とっさに言い返さないことが重要です。売り言葉に買い言葉になり、まずいいことはありません。『6秒数える』というと一見簡単そうに思えますが、最初からできるわけではありません。繰り返し練習(トレーニング)することが大切です」(安藤さん)。

 対症療法の中で安藤さんは、3番目の「怒りに点数を付ける(レベル付けする)」方法を習慣化することが効果が高いという。

 「アンガーマネジメントのセミナーでは、必ず実践してもらっています。実際、これを習慣化できた受講生からは、『その場で感じた怒りをかなり鎮められるようになった」という感想をいただきます。怒りのレベルが低いと、「こんなことで怒っても仕方がない」と我に返ったり、点数付けを考えることで意識が目の前の怒りに行かず、その間に収まってきます。繰り返すと、怒りのレベルをかなり正確に把握できるようになり、怒る回数も減っていきます」(安藤さん)

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