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がんになった妻から夫へのお願い

がんの手術前後や治療開始後に、妻が夫にお願いしたいこと

卵巣がんサバイバーが提案する がんになった妻の支え方(2)

 太田由紀子=産業カウンセラー/フリーライター

抗がん剤治療を選んでしまった後悔とともに痛みに耐えるのは、非常に辛いものです。(©Katarzyna Białasiewicz 123-rf)

 しかし私が罹患した難治性の進行がんは、待ったなし!まだ小、中学生の子供がいる私にとって、命の保証がない他の治療方法と比較し精査する余裕などありません。

 そんな思いで治療を決めたものの、実際に副作用を体験すると、どんなに強い薬なのかと身をもって感じました。身体中が嫌がっているのが分かるのです。自分で自分の身体を壊す治療方法を選んでしまった。そんな後悔とともに痛みに耐えていました

無理に耐えさせないで…

 痛みの原因は治療薬でした。原因が分かっているのですから、無理に耐える必要はなかったのでしょうが、がん患者はいろいろなことを我慢しがちです。がんになったことで自分を責めてもいるので、辛いことも耐えなくてはいけないと思っている人が多いのです。抗がん剤により生じる痛みやしびれも、当たり前の辛さだから、耐えようとする人が多いように思います。

 ですから、妻が痛みを耐えているようなら、「鎮痛剤などの薬を飲んでいいんだよ」と言い、そんな縛りから解放してあげてください。

 痛みが取れれば眠れます。辛い思いを悶々と抱えることもありません。健康な人には理解できないかもしれませんが、薬で生まれた辛さは薬で解決してもいいと思います。自然治癒力も期待できません。今が辛いのですから。

【 吐き気や味覚障害 】

 抗がん剤治療の副作用の中ではよく、吐き気がクローズアップされますが、今は抗がん剤の投薬前に吐き気止めが投薬されることが多いようで、私の場合、その症状は薬が切れた後から現れました。

食べたくない時は無理せずに、食べたいものだけ。わがままを聞いてあげて

 吐き気には波があります。ムカムカしてどうしようもないと思ったら、急にお腹がすいたり、でも匂いのせいで食べるのは無理だったり…。そんな妻の状態を分かってあげてください

 夫が栄養を考えて作ってくれた料理を口にできない日もあります。妻は夫が料理をしてくれたことが嬉しいのに、食べられないことで罪悪感を抱きます。そんな微妙な気持ちをくみ取ってあげてください

 また、食べ物の嗜好の変化や、味覚障害は多くの人が経験します。私の場合は治療前まで、とても薄味だったのが、濃い味やしょっぱいもの、酸っぱいものが好きになりました。治療中に一番のお気に入りは中華の酸辣湯(サンラータン)でした。また味覚障害も起こり、マヨネーズの味が何も感じられなくなり驚きました。

 患者会のアンケートでも、治療中おいしく食べられたものは、焼きそば、お好み焼き、インドカレー、ハンバーガーなど、濃い味やジャンキーなものも多く、抗がん剤治療中の患者が食べるなんて予想もできないものが並びます。

 そのほか、のど越しのいい麺類や、飲み物は柑橘系や炭酸などが好まれ、これは経験者でないと分からないことなので、妻のわがままを聞いて、食べたいものを選んでほしいと思います。

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