日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > “蚊に刺されやすい人”必見! 専門家がすすめる蚊刺され対処法  > 無防備なアナタは知らぬ間に蚊から病気をうつされる  > 3ページ目
印刷

“蚊に刺されやすい人”必見! 専門家がすすめる蚊刺され対処法

無防備なアナタは知らぬ間に蚊から病気をうつされる

日本で人を刺す蚊は「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」

 津田良夫=国立感染症研究所・昆虫医科学部 主任研究官

室内では蚊帳や扇風機の風が有効

 蚊は風に巻き上げられると、マンションの十数階にも飛んできます。人のあとを追ってエレベーターに入り、一緒に高層の部屋までついてきてしまうこともあります。

蚊は秒速2.4m以上の風には向かっていけない

(©Bernard Lynn-123rf)
(©Bernard Lynn-123rf)

 虫よけや蚊取り線香に頼らず対処することも可能です。屋内の場合は、蚊帳を吊るしたり、扇風機を回したりするのが有効です。扇風機がいいのは、蚊は秒速2.4m以上では近づけないためです。また、蚊が獲物に近づくときに察知しているにおいが風に乗って流れてしまい、情報がかく乱されてしまいます。

音で蚊を退散させるものの効果は不明

 蚊が嫌う高周波音を発することで寄せつけないことをウリにした、グッズやスマートフォンのアプリが多数ありますが、効果があるとは考えにくいでしょう。例えば、カエルを吸血する蚊は、カエルの声を感知しています。このように、蚊の種類によって「おびき寄せるために使える音」はあっても、どの蚊にも効く寄せつけない音というのは、検証が難しいとされています。

出張や海外渡航などでは虫よけ対策を忘れない

 日本列島は南北に長いため、地域によって蚊の分布が異なります。北海道と九州では蚊の種類相が異なります。自宅や勤務先の周囲で蚊を見かけなくとも、遠く離れた土地では蚊が発生しているかもしれません。ですので、出かける際は、蚊に刺されない対策も忘れないでほしいと思います。

 さらに、この夏、オリンピックが行われるブラジルでは、蚊が媒介するジカ熱の感染が広がりを見せています。海外に渡航する予定のある人は、事前に情報を収集し、対策をしてから出かけるようにしましょう。妊娠初期の女性など、感染によるリスクが高い人はそういう場所には近づかないことも、予防の上では欠かすことができません。

     *     *     *

 次回は、蚊はどうやって血を吸うのかについて、津田先生に解説してもらいます。「O型は刺されやすい」「黒い服を着ていると刺されやすい」…などの蚊にまつわる都市伝説は本当なのかについても話を聞きました(下の記事名をクリックすると次回の記事へジャンプします)。

「O型は刺されやすい」ってホント?

(談話まとめ:田村知子=フリーランスエディター)

津田良夫(つだ よしお)先生
国立感染症研究所・昆虫医科学部 主任研究官
津田良夫(つだ よしお)先生 岩手大学農学部農学科、岡山大学大学院農学研究科修了。長崎大学熱帯医学研究所にて、タイ、インドネシアなど東南アジアで疾病媒介蚊の生態を研究。2002年より国立感染症研究所・昆虫医科学部で媒介蚊の生態研究を続けている。専攻は昆虫生態学、衛生昆虫学。著書に『蚊の観察と生態調査』(北隆館)などがある。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣NEW

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.