日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > “蚊に刺されやすい人”必見! 専門家がすすめる蚊刺され対処法  > 無防備なアナタは知らぬ間に蚊から病気をうつされる
印刷

“蚊に刺されやすい人”必見! 専門家がすすめる蚊刺され対処法

無防備なアナタは知らぬ間に蚊から病気をうつされる

日本で人を刺す蚊は「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」

 津田良夫=国立感染症研究所・昆虫医科学部 主任研究官

夏といえば「蚊」。蚊は人から人へウイルスを媒介することも知られています。おととしは国内でも、ヒトスジシマカによって媒介されるデング熱の患者さんが現れたというニュースが駆け巡りました。蚊の生態に詳しい国立感染症研究所・昆虫医科学部主任研究官の津田良夫先生は、「蚊に刺されて病気を発症するのはわずかですが、刺されないようにすることが重要です」と話します。蚊の生態に基づいた、蚊に刺されないための方法についても聞きました。

血を吸うメスの蚊が病気を媒介する

 2014年夏、約70年ぶりにデング熱の国内感染者が発生しました。デングウイルスに感染した人の血を吸った蚊が、他の人を吸血することで感染が広がるため、ウイルスを保有する蚊が見つかった東京都の公園が閉鎖されたことは記憶に新しいことでしょう。

 蚊のうち動物の血を吸うのは、産卵のためにたんぱく質を摂取するメスだけ。病気にかかった人からメスの蚊が血を吸い、吸った血に含まれる病原体が蚊の体内で増殖します。吸血するときに病原体が蚊の唾液に混ざって別の人の体内に入り、次の宿主へと伝播していくのです。

人に病気をうつす蚊の種類

ヒトスジシマカ(資料提供:国立感染症研究所)
[画像のクリックで拡大表示]

 蚊はさまざまな病原体を媒介していますが、すべての種類の蚊が病気をうつすのではありません。地球上で明らかになっている「人に病気をうつす蚊」は、主に3グループ。ヤブカの中でもヒトスジシマカを含む「シマカ」というグループは、中南米を中心に流行しているジカ熱(ジカウイルス感染症)のほか、日本でも感染が確認されたデング熱、アフリカや南アメリカの黄熱などのウイルスを媒介します。「イエカ」は日本脳炎やウエストナイル熱のウイルスを、「ハマダラカ」はマラリアを媒介します。

【病気を媒介する蚊の種類と感染症の種類】

  • ジカ熱、デング熱、黄熱など………ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど
  • 日本脳炎、ウエストナイル熱………コダカアカイエカ、アカイエカなど
  • マラリア………………………………シナハマダラカなど

 このように、病原体と蚊の種類というのはだいたい対になっています。蚊がウイルスを持っている人から血を吸って、別の人にウイルスをうつす状態になるためには、通常10日以上かかるといわれています。

知ってた? 日本に生息する蚊は100種以上も!

 「蚊」と一口にいってもその種類は実に多く、世界では3500種以上、日本でも112種の蚊が生息しています。このうち、動物から吸血するのは108種、さらに人から吸血するのは57種と確認されています。

 日本列島は南北に細長いため、地域によって分布が異なります。とくに、北海道は「北方系」といってロシア大陸と共通する種が多く、沖縄の石垣島や西表島などでは「南方系」と呼ばれる熱帯地域と共通する種が多い特徴があります。小笠原諸島や八重山諸島などでは、そこにしか生息しない蚊も見られます。

 北海道と沖縄を除く日本各地で最もよく確認されるのは、イエカの仲間の「アカイエカ」や「コガタアカイエカ」。ただ、網戸やクーラーの普及でコガタアカイエカに刺される機会は減っています。現在、日本で人がよく刺されるのは、ヤブカの仲間の「ヒトスジシマカ」と、イエカの仲間の「アカイエカ」と「チカイエカ」です。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • もの忘れと将来の認知症の関係は?

    「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」…。“もの忘れ”は、ミドル以上なら誰にでも経験があるもの。本特集では、もの忘れの原因は何なのか、将来の認知症につながるのかなどについて紹介する。

  • 健康寿命を左右する「全粒穀物と食物繊維」の摂取方法

    今、世界的に「全粒穀物」の健康効果が注目されている。全粒穀物の摂取が増えるほど、がん、心血管疾患、総死亡率が低くなるという研究報告も出ている。その健康効果の中核となっているのが「食物繊維」だ。食物繊維が体にいいことはよく知られているが、主に便通などに影響するものと軽視されがち。だが、食物繊維不足は生活習慣病と密接な関係がある。本特集では、主食の選択が及ぼす健康効果から、注目の大麦の健康効果、穀物以外の食物繊維のとり方までを一挙に紹介する。

  • 「胃がん」撃退のため知っておきたい最新情報

    これまで多くの人の命を奪い、「死の病」であった胃がんが、「ピロリ菌」除菌の登場によって未然に防ぐことができる病気になってきた。また、万が一胃がんになってしまった場合も、胃カメラによる検診を定期的に受けていれば、超早期の段階で見つけて治療し、胃の機能をほとんど損ねることなく日常生活に戻ることができる。本特集では、近年死亡率が大きく減少している胃がんの最新事情をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.