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長寿の秘訣! 知られざる緑茶の健康パワー

つらい“花粉症”には緑茶がいい!? 抗アレルギー作用を持つ注目のお茶とは

第5回 茶畑から生まれた機能性表示食品「べにふうき緑茶」――農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 山本(前田)万里さんに聞く

 柳本操=ライター

 薫り高く、心を落ち着かせてくれる“お茶”(緑茶)。近年、緑茶に秘められた健康パワーが次々と明らかになっている。日本人だからこそあらためて見直したい「緑茶の健康効果」を知るべく、専門家の方々に話を聞いた。
 今回は、抗アレルギー作用を持つ注目の品種「べにふうき」の研究に長年携わってきた、農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門(旧食品総合研究所)で食品健康機能研究領域・領域長を務める山本(前田)万里さんに、べにふうきの効果とこれまでの研究について話を伺った。

花粉などによるアレルギー症状への効果が期待できるお茶とは

お茶には数十種類もの品種がある。その一つ「べにふうき」には抗アレルギー作用があり、日々飲んでいるとハウスダストや花粉などによるアレルギー症状を抑える効果が期待できるという(©Cseh Ioan -123rf)※写真はイメージ

 日本人なら、多くの人が「やぶきた」という言葉を聞いたことがあるのではないかと思う。日本を代表するお茶の品種の一つで、日本のお茶の7割以上はやぶきただ。静岡県では実にお茶の生産品種の9割以上がやぶきたになっている。お茶の品種は他にも、「ゆたかみどり」「さえみどり」「おくみどり」…など数十種類以上あるが、いずれも栽培比率は数パーセント未満となっている。

 このように、やぶきたが圧倒的なシェアを占めるなか、香味や機能性などに優れた品種の開発も進んでいる。そんな中で、今注目されている品種が「べにふうき」だ。べにふうきには抗アレルギー作用があり、べにふうき緑茶を日々飲んでいると、ハウスダストや花粉などによるアレルギー症状を抑える効果が期待できるという。

 多くの方は、「お茶にアレルギー症状を抑える効果が期待できる」ということをご存じないのではないだろうか。詳しくは後述するが、通常のやぶきた茶には抗アレルギー作用はほとんどない。一部の品種で強い効果があり、特にべにふうきが優れた効果を示す。べにふうき緑茶を使った商品も多数登場しており、昨年4月から始まった「機能性表示食品」制度で受理されたものがある。例えば、その商品の一つであるアサヒ飲料の「アサヒめめはな茶」には、「ほこりやハウスダストによる目や鼻の不快感を緩和します」という機能性表示が明記されている。

山本(前田)万里さん。農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 食品健康機能研究領域・領域長。抗アレルギー作用を持つ注目の品種「べにふうき」の研究に長年携わる
[画像のクリックで拡大表示]

 このべにふうき、2003年には作付面積が1ha弱にすぎなかったが、2010年には150haにまで拡大している。現在は、べにふうきを使ったペットボトルや粉末茶はもちろん、入浴剤やハンドクリームなども販売されるようになっている(べにふうきを使った商品例はこちら)。

 そこで今回は、長年「べにふうき緑茶」の研究に携わってきた農研機構の山本万里さんに、べにふうき緑茶の抗アレルギー効果と、約20年にわたる研究開発の経緯を聞いた。

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