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長寿の秘訣! 知られざる緑茶の健康パワー

ストレスで肝臓を傷める現代人こそ「緑茶」がいい

第4回 「脂肪肝」や「風邪・インフル」予防にも効果が期待できる!――栗原クリニック東京・日本橋院長 栗原毅さんに聞く(後編)

 柳本操=ライター

インフル、風邪予防に“ガラガラ、ごっくん”のお茶うがい

先生ご自身も、緑茶を毎日飲んでいらっしゃるのですか?

栗原さん もちろんです。朝は茶葉をまるごとパウダー状に加工したものをお湯で溶いて飲んでいます。日中は、ペットボトルの緑茶を2~3本飲んでいますね。ペットボトルを選ぶときは、価格がお手頃で、かつ国産茶葉が原料のもの、そしてカテキン量が多めなものをチェックしています。私は日中クリニックで患者さんを診察していますが、一人診察するごとに、その合間にペットボトルのお茶を口に含み、ガラガラとうがいして飲み込んでいます。風邪の流行期には電車の乗り降りのあとにも必ずお茶でうがいをします。

 個人的な話になりますが、今年はインフルエンザが非常に流行しましたが、私はインフルエンザにかかりませんでした。ワクチン接種で予防したうえに、お茶を欠かさなかったおかげでしょう。これまでもインフルエンザは1度もかかったことがありません。風邪もまったく引きませんね。

 お茶うがいによるインフルエンザ予防効果は、わが国の高齢者を対象とした臨床研究によっても報告されています(下図参照)から、患者さんにも、「ぜひやりましょう」とお茶うがいを指導しています。カテキンは、インフルエンザウイルスの表面にある突起にくっつき、粘膜にウイルスが吸着するのを邪魔して感染を防ぎます。静岡大学の研究結果でも、茶カテキンのうがいによって、インフルエンザ発症が抑えられたという報告がなされています。

お茶のうがいでインフルエンザの発症が抑えられた
茶カテキンのうがいによるインフルエンザ発症者数の比較。特別養護老人ホームの入所者を対象に、緑茶カテキン抽出物(総カテキン濃度は200μg/ml。市販の通常のペットボトル飲料の約半分の濃度)で1日3回、3カ月間うがいをしてもらった。全員が予防接種を受けていた。水うがいをした48名は10%がインフルエンザを発症。一方、茶カテキンでうがいした76名のインフルエンザ発症率は1.3%に抑えられた(J Altern Complement Med.2006;669-672.)
[画像のクリックで拡大表示]

 インフルエンザや風邪のウイルスは、のどの奥の粘膜にはりつきます。ガラガラとうがいすることは、感染予防効果を発揮すると考えています。うがいをした後は、そのまま飲んでしまって大丈夫です。また、カテキンは、口臭の原因成分と結合したり、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑える作用も持っているので、習慣的にお茶を口に含むことで口をすっきり清潔にキープすることができます。

 緑茶にはカテキン以外にも、テアニンやビタミンCといった免疫力を高める成分も含まれているので、飲むことによる効果も高い。実際に、静岡県のお茶産地である菊川市では、1日1~5杯の緑茶を飲む小学校児童は1日1杯以下の場合と比べてインフルエンザ発症が少ないこともわかっています。

      ◇      ◇      ◇

 栗原さんは、テレビ電話などを用いて北海道や岩手県などの遠隔地の住民の医療相談にあたる遠隔医療を2007年より行っている。昨年は北海道積丹町で茶の苗を植樹した。積丹を世界最北端の茶どころにし、地域の活性化や健康長寿に役立ててほしいと考えているそうだ。次回は、アレルギー抑制に効果的なメチル化カテキンを含む「べにふうき」緑茶の研究者である、農研機構 食品総合研究所の山本(前田)万里さんに話を聞く。

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栗原毅さん
栗原クリニック東京・日本橋院長
栗原毅さん 昭和26年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器病センター内科、東京女子医科大学教授、慶應義塾大学教授などを経て現職。総務大臣・厚労大臣主催「遠隔地医療の推進方策に関する懇談会」構成員も務める。医学博士。肝臓専門医として肝臓病などの消化器疾患、糖尿病などに対する質の高い医療を実践する。『緑茶を食べると、なぜ糖尿病や認知症に効くのか』(主婦の友社)など著書多数。

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