緑茶習慣で「血液サラサラ」! 「認知症予防」にも
第3回 エビデンスが続々! 飲んでも食べても効く緑茶――栗原クリニック東京・日本橋院長 栗原毅さんに聞く(前編)
柳本操=ライター
静岡県はがん死亡率が低く、健康寿命が長い
栗原さん 厚生労働省が発表する市区町村別の「がん死亡率」によると、がんによる死亡者が少ない自治体には不思議な共通点があるのです。
男性の2位と3位に掛川市と藤枝市、女性の1位と2位にも掛川市と藤枝市が。磐田市や浜松市や所沢市もあります。いずれも緑茶の産地として有名な場所ですよね。やはり、緑茶を飲む習慣ががんを遠ざける、と考えて正解だといえるでしょう。
女性 | 男性 | |||||
順位 | 市区町村 | 標準化死亡比 | 順位 | 市区町村 | 標準化死亡比 | |
1 | 掛川市 | 77.0 | 1 | 国分寺市 | 80.1 | |
2 | 藤枝市 | 80.3 | 2 | 掛川市 | 80.7 | |
3 | うるま市 | 81.0 | 3 | 藤枝市 | 81.0 | |
4 | 磐田市 | 82.1 | 4 | 飯田市 | 81.5 | |
5 | 津山市 | 84.0 | 5 | 練馬区 | 81.6 | |
6 | 飯田市 | 84.9 | 6 | 三鷹市 | 81.9 | |
7 | 桑名市 | 85.6 | 7 | 浜松市 | 83.8 | |
8 | 浜松市 | 85.8 | 8 | 所沢市 | 84.2 | |
9 | 成田市 | 86.5 | 9 | 仙台市泉区 | 84.6 | |
10 | 横浜市青葉区 | 87.1 | 10 | 横浜市青葉区 | 84.7 |
健康寿命を都道府県別に出したランキングでも、面白い結果が出ています。女性健康寿命のトップは静岡県、男性の健康寿命でも静岡県は2位となっています。「静岡県の生活習慣」は、健康寿命を延ばすのに役立っていると言えるでしょう。この最大の理由として考えられているのが、緑茶の消費量です。ご存じの通り、緑茶消費量が最も多い件は静岡県で、2位以下を大きく引き離しています。