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長寿の秘訣! 知られざる緑茶の健康パワー

やっぱりすごかった! 緑茶の健康効果

第1回 ダイエットから腸活まで、 「カテキン」の隠された効果とは? ~大妻女子大学名誉教授 大森正司さんに聞く(前編)

 柳本操=ライター

緑茶は非常に優れた「抗酸化食品」

体の中に入ると、悪いものにくっついて退治してくれるとは! カテキンの健康パワー、すごいですね。

大森さん カテキンのもう一つの働きは、体内で生まれる活性酸素を消去する抗酸化機能です。

 私たちは生きるエネルギーを生産するために酸素をつねに必要としていますが、酸素はストレスや紫外線、疲労などによって有害な活性酸素に変化します。体内には、この活性酸素を無毒化するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が備わっていますが、40代以降になるとその働きが衰え始めて、活性酸素を処理する働きが低下します。すると、増えすぎた活性酸素が正常な細胞や遺伝子を攻撃し、動脈硬化やがんの発症につながっていくのです。

 だからこそ、活性酸素を消去する抗酸化作用を持つ食品を取ることが重要となるのです。緑茶には抗酸化作用が高いカテキンのほか、同じく抗酸化作用を発揮するビタミンCやEも併せ持つことから、非常に優れた抗酸化食品といえます

緑茶は「ちょこちょこ飲む」のがベスト

緑茶を飲んで摂取したカテキンは、体内でどういうプロセスで吸収され、効果を発揮するのでしょうか。また、効果を発揮するまでにかかる時間はどのくらいなのでしょうか。

大森さん 緑茶として口から摂取すると、大腸に到達するもの以外は、小腸の腸管から吸収されて全身をめぐりながら、活性酸素を中和すると考えられます。ただし、カテキンは体内では異物として扱われるので、いったん吸収されても腎臓を通るときに体外に追い出されます。腸管から吸収される率もごくわずかです。飲んだ後、およそ1~2時間で血中濃度はピークになります。だから、カテキンのパワーをいつも享受するためには、緑茶を机において、ちょこちょこと飲むのがいい、というわけです。

 さらに、カテキンには脂肪燃焼効果があります。血中に出てきたカテキンは肝臓に到達して脂質代謝を活発にするのです。この効果をうたった特定保健用食品の緑茶も販売されていますからご存じの方も多いでしょう。運動によって脂肪の燃焼を促進させるには、運動前の1~2時間前に緑茶を飲んでおくのがお勧めです。血中のカテキンの濃度が高い状態で運動するので、より効率よく脂肪を燃焼させることができます。また、緑茶に含まれるカフェインも脂肪を燃やす効果が期待できます

      ◇     ◇     ◇

 次回は、引き続き大森さんに、緑茶の健康効果を詳しく聞いていく。緑茶の二大健康成分の一つである「テアニン」の効果と、緑茶パワーをフルに活かすためのいれ方などを伺っていく。

大森正司さん
大妻女子大学名誉教授、大妻女子大学「お茶大学」校長
大森正司さん 昭和17年、宮城県出身。東京農業大学大学院農芸化学専攻博士課程修了。大妻女子大学教授を経て、現在同大学名誉教授。大妻女子大学「お茶大学」校長。農学博士。お茶博士としてメディアでもわかりやすく日本茶の健康効果を伝える。著書に『茶の科学』(朝倉書店)、『おいしいお茶の教科書』(PHP研究所)などがある。

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