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長寿の秘訣! 知られざる緑茶の健康パワー

やっぱりすごかった! 緑茶の健康効果

第1回 ダイエットから腸活まで、 「カテキン」の隠された効果とは? ~大妻女子大学名誉教授 大森正司さんに聞く(前編)

 柳本操=ライター

日本の伝統的飲み物である“お茶”(緑茶)。国内ではお茶離れが徐々に進む一方で、緑茶の健康効果についての研究が国内外で進行しており、緑茶に秘められた健康パワーが次々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「緑茶の健康効果」を専門家の方々に話を聞いた。第1回目となる今回は、50年にわたってお茶研究に従事してきた“お茶博士”、大妻女子大学名誉教授の大森正司さんに、緑茶の健康効果の代名詞ともなっている「カテキン」の効果について伺った。

緑茶を飲む習慣は長寿につながる

日本の伝統的飲み物である“お茶”(緑茶)。近年、お茶の健康効果についての研究が国内外で進行しており、お茶に秘められたパワーが次々と明らかになっている(©jedimaster -123rf)

 薫り高く、心を落ち着かせてくれる「緑茶」。緑茶はおいしいだけでなく「健康にいい」という認識を多くの人が持っているのではないだろうか。「緑茶はダイエットに効くらしい」「緑茶でうがいすると風邪の予防になる」といったことを聞いたことがある人も少なくないはずだ。「ヘルシア緑茶」「特茶」など、「特定保健用食品(トクホ)」を取得している緑茶商品も多くある。

 近年、緑茶の健康効果についての研究が国内外で進行しており、緑茶に秘められた健康パワーが次々と明らかになっている。2015年5月には、緑茶を飲む習慣が死亡リスクを減らし、長寿につながるという研究結果が国立がん研究センターから発表され、マスコミなどで大きく取り上げられた(Ann Epidemiol.;25,512-518,2015)。

※国立がん研究センターによる多目的コホート研究の結果。多目的コホート研究とは、年齢や居住地など一定の条件を満たす特定の集団で行われる研究のこと。最初に対象者にアンケート用紙を配布し、健診に参加する人の場合は血液試料や健診データについて提供してもらう。さらに5年後、10年後というふうにアンケート調査を行う。この間、がんにかかる人、心疾患にかかる人などが出てくるため、それらの病気と生活の関連を見ていく。扱う内容は、食事内容、喫煙や飲酒、体格や運動、睡眠やストレスなど多岐にわたる。

 この研究結果では、最初の段階ではがんや循環器疾患にかかっていなかった40~69歳の男女約9万人(秋田県から沖縄県まで幅広い地域の住民)を、約19年間にわたって追跡した。その結果、緑茶を1日1杯未満飲む人を基準にして比較すると、緑茶を飲む量が多くなるほど、死亡率が下がることが明らかになった。

緑茶摂取と全死亡リスク
緑茶を飲まない人に比べ、緑茶を飲んでいる人の死亡率は下がる傾向が確認された。さらに摂取量が多くなるほどリスクは低くなる傾向も確認された(国立がん研究センターの多目的コホート調査による結果、2015年)
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに死因別で見たところ、がんによる死亡リスクには男女とも有意な関連は見られなかったものの、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患では緑茶を摂取する量が多くなるほど危険度が有意に低下した

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