東京駅から徒歩3分、歯科とも連携したプレミアム人間ドックの気になる中身
独自のサービスが充実した「SBIメディック」
田中美香=医療ジャーナリスト
院長の専門分野を活かし、循環器系の検査が充実
東京国際クリニック/医科の院長を務める高橋通氏は、国立国際医療研究センターや六本木ヒルズクリニックなどで診療を行ってきた、循環器専門医。その専門性を活かし、循環器系の最新鋭の機器がそろっているのがSBIメディックの第二の特徴だ。たとえば、冠動脈造影CTは、心臓カテーテル検査とほぼ同精度で冠動脈の走行・狭窄を調べるもので、心筋梗塞のリスクを知るのに有効だ。これに加えてMRI(磁気共鳴断層撮影装置)の設備も整っているので、いずれかを選ぶことができる。
また、心電図の波形を周波数解析し、心筋の血の巡りが悪い“虚血”になっていないか、不整脈が起きやすくないかを調べる心筋虚血診断検査(MCG)も導入している。
「造影剤を使う検査にはアレルギーなどのリスクを伴いますが、MCGでは造影剤を使いません。放射線も使わないので、患者さんの安心感は高いと言えます。当院のプレミアムドックコースは両方の検査が受けられるので、そのぶん情報量が増え、多方面からアプローチできます」(高橋院長)。
循環器系を強みとする一方、消化器系の検査の充実ぶりも目を引く。たとえば、大腸検査は、大腸内視鏡検査だけでなく、大腸3D-CT検査(*1)も選択可能。大腸内視鏡検査は、1m以上もある内視鏡を肛門から挿入しなければならないが、3D-CT検査の場合は、腸を膨らますための炭酸ガスを注入するチューブを肛門から数cm入れるだけ。撮影自体も10分以内で終わるため、内視鏡ほどの負担はない。ただし、5mm以下の小さな病変がある場合は、内視鏡の方が発見率が高いとされる。どちらにするかは本人次第だが、女性は3D-CTを選ぶ人が多いという。
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