1日8人限定!ホテルのような空間で高精度な検診
オープンから4カ月半で会員1200人を超えた「ハイメディック東京ベイ」
受け入れは1日8人限定

一般的な検診施設では、30分刻みに10名程度を受付するシステムが一般的。だが、同施設では、1日に100人、200人という人数を受け入れることはない。ベルトコンベア式の検診を回避し、受診者の待ち時間を最小限に抑えるため、1日の受診者数はわずか10人以下という徹底ぶりだ。
「受け入れ人数は、2015年12月のオープン以来、1日6人としてきましたが、この枠を拡大し、2016年4月から1日8人に増員しました。今後も少しずつ増やす予定ですが、検診のクオリティを下げるつもりはありません。快適性と先進性の両方を満たす検診を提供したいと考えています」(大城医師)。
ハイメディック東京ベイは検診主体の施設だが、会員の検診後のフォローや生活習慣病予防のためのサポート、一般的な医療相談を行う医療相談室がある。また、精密検査や受診の必要が生じた場合は、受診者の希望に添って、専門の医療機関の紹介も行っている。
入会金・年会費合わせて約300万円、法人会員が半数近く
これだけの充実したサービスを受けるためには、どのくらいの料金がかかるのだろうか。気になるハイメディック東京ベイの入会金は、243万円(税込)。年会費は54万円(同)に設定されている。検診は1人につき年間1回。その他、上記の医療相談などのサービスを利用できる。
内訳 | 会員資格金(入会金) | 年会費 | 検診券枚数 | 会員資格期間 |
本体価格 | 2,250,000 | 500,000 | 1枚 | 15年 |
消費税 | 180,000 | 40,000 | ||
合計 | 2,430,000 | 540,000 |

通常の人間ドックとは桁違いの料金設定だが、オープンから4カ月半の2016年4月末で、同施設の会員は約3100人の募集に対し、早くも1200人を超えた。
「割合として多いのは、会社の経営者の方々ですね」と大城医師。経営者は自身の健康状態が業績を左右しかねないだけに、健康管理には人一倍気を使っているのだろう。また、個人会員だけでなく、法人会員も半数近いという。検診券は譲渡することが可能なので、法人として入会し、福利厚生として従業員が利用するケースが多いという。
人間ドックは、忙しく働く現役世代や、老後をゆったりと過ごすシニア世代が、自身の健康に徹底的に向き合う日。どうせ検診を受けるなら、高額でもいいので、心地よい空間でくつろぎながら、最新鋭の検査で全身をくまなくチェックしたい。もちろんアフターサポートも手厚く―。そんなニーズに応えた高級会員制医療サービスは、今後、さらに拡大していくのだろうか。グランドハイメディック倶楽部では今後、2016年6月20日に「ハイメディック京大病院」、同7月5日には「ハイメディック名古屋」のオープンを予定している。
(取材:稲垣麻里子/文:田中美香)
(写真:村田わかな)