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ジメジメ期に大増殖!? オトコの顔・頭・体の肌トラブル

汗だくのシャツの下は高温多湿!“体カビ”の温床に

外回り後は着替えてマラセチア菌の増殖を防ごう

 内藤綾子=医療ジャーナリスト

毛穴のつまりを取り、清潔を保つケアを

スキンケア全般に詳しいしのぶ皮膚科クリニック院長の蘇原しのぶ先生。
スキンケア全般に詳しいしのぶ皮膚科クリニック院長の蘇原しのぶ先生。

 「マラセチア菌は、汗をかいて湿っぽく、いつも温かい人間の体のような高温多湿の環境が大好き。体のマラセチア毛包炎は、毛穴の詰まりを取るようなセルフケアを行いましょう」と話すのは、スキンケア全般に詳しい、しのぶ皮膚科クリニックの蘇原しのぶ先生だ。具体的にどのようなことに気をつければよいのか、アドバイスしてもらった。

1. 入浴はシャワーがベター

 入浴は毛穴の汚れを落とすことを目的に、シャワーで汗と汚れを洗い流すようにする。体を洗うときは、ナイロンタオルでゴシゴシこすらず、綿のタオルで背中までやさしく丁寧に洗うことを心がけて。「湯船で長湯をすると肌の保湿成分である皮脂や角質層にあるセラミドがどんどん溶け出して体の外へ出てしまうので、乾燥肌の原因になり肌の状態を悪くします。長湯は避けましょう」(蘇原先生)。

2. 下着は綿100%を選ぶ

 これからますます暑くなる体は、衣服に包まれて高温多湿の環境を作る。「下着は、汗をよく吸い取り肌にも優しい綿100%の素材を選びましょう。涼感をうたった機能性肌着がありますが、素材表示をよく確かめて吸湿性の高いものを選んで」

3. 紫外線に気をつけて、UVカットシャツを活用

 角質層のバリア機能の低下につながる紫外線ダメージは、マラセチア毛包炎を悪化させる要因に。「これからますます紫外線が強くなるので、今の時期からUVカット機能のある洋服を。海水浴などへ行ったら、ラッシュガードは必携です」

4. 会社に着替えを置いておく

 「外出から会社へ戻ったら、汗だくのままデスクへ戻ると不衛生に。会社に着替え用のシャツを1枚常備しておくといいですね」。着替える前に、濡れたタオルでひと通り体をふいて汗と汚れを落とすのがベスト。汗拭きシートは便利だが、汗を取るだけで汚れ落ちは不十分。体に滑らせると汚れを毛穴に埋め込む可能性があるので注意したい。

5.喫煙はなるべく控える

 タバコは、皮膚に栄養を行き渡らせる血管を収縮させ、皮膚の状態を悪くしてしまう。マラセチア毛包炎だけでなく、皮膚疾患に悩んだら「喫煙は極力控えることが望ましい」と、蘇原先生。「タバコの煙に含まれる化学物質は、毛穴を詰まらせる原因にもなります。毛穴が詰まると皮脂が閉じ込められてしまい、マラセチア菌のエサが増えて増殖を促すことも」

6. カミソリを使うときは肌にやさしく

 胸の毛などを剃るとき、カミソリの刃を直接肌に当ててゴリゴリ剃ると、皮膚を傷つけることがある。「皮膚に細かい傷がつくと、そこから炎症を起こす可能性も。シェービングクリームなどを塗ってから、刃をなめらかに滑らせて剃ってください」

7. 食べ物はビタミンB群を中心に

 レバーやうなぎ、カレイ、サバなどに多く含まれるビタミンB2は、脂質をエネルギーに替える働きがあり、皮膚の再生に関わる。レバーやカツオ、マグロ、サケなどに豊富なビタミンB6は、肌の新陳代謝と皮脂の調整に使われている。「そのほか、ブロッコリーやカボチャ、ほうれん草などに多く含まれるビタミンCは、皮膚の代謝を改善し、ダメージの回復を早めます。皮膚や粘膜の健康維持に役立つビオチンも、レバーや魚介類、乳製品などで多く摂りましょう」。脂っこい・糖分が多い・刺激が強い食べ物、アルコールなどは、皮脂の分泌を活発にするので控えめにしたい。

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清 佳浩(せい よしひろ)先生
帝京大学医学部附属溝口病院 皮膚科科長、教授
清 佳浩(せい よしひろ)先生 皮膚科全般、脂漏性皮膚炎、真菌症、爪疾患、脱毛症を専門とする。日本大学医学部卒。昭和大学藤が丘病院皮膚科、金沢医科大学皮膚科学教室専任講師、昭和大学藤が丘病院皮膚科専任講師や助教授を経て、現職。日本皮膚科学会皮膚科専門医、日本医真菌学会、日本研究皮膚科学会に所属。『皮ふのしくみ もっと知ろうからだのこと』(インタープレス)など著書多数。
蘇原(そはら)しのぶ先生
しのぶ皮膚科 院長
蘇原(そはら)しのぶ 東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、白斑専門の新宿皮フ科副院長。2016年にしのぶ皮膚科開業。専門は、しみ・しわ・たるみの治療(ヒアルロン酸・ボトックス治療)白斑・アトピー・乾癬。オールアバウト美と健康のガイド。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。アトピー性皮膚炎治療を専門とし、アトピーチャンネルの総監修なども。

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