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ジメジメ期に大増殖!? オトコの顔・頭・体の肌トラブル

アブラギッシュの“ブツブツ”はカビが原因かも

高温多湿+皮脂が常在菌マラセチアを増殖させる!?

 内藤綾子=医療ジャーナリスト

 ジメジメとした梅雨の時期になると、皮膚トラブルに悩む人が少なくない。特に赤い湿疹のようなものがポツポツできると、素人には「あせも? ニキビ?」といった具合に、その正体は分かりづらい。市販薬で済ませようとしても一向におさまる気配を見せず、戸惑う経験をした人は多いのではないだろうか。

 そんなジメジメ期特有の皮膚トラブルの原因として、気を付けたいのが「カビ」だ。顔、頭、体の3回連載で、カビが原因の皮膚トラブルについて、脂漏性皮膚炎や真菌症に詳しい帝京大学医学部附属溝口病院の清佳浩先生に詳しく話を聞いた。1回目では、顔にできる皮膚トラブル、マラセチア毛包炎を取り上げる。

ニキビと思ったら顔カビかも!?

写真1◎ マラセチア毛包炎の例(清先生提供)
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 顔に小さい赤いポツポツが広がっているのは、印象を大切にしたいビジネスパーソンには見過ごせない問題だ。夏を目前に控えてジメジメしたこの時期、「顔カビ」「カビのニキビ」とも呼ばれるマラセチア毛包炎が、猛威を振るうことがある。アクネ菌によるニキビ(尋常性痤瘡)と似ているので区別がつきにくいが、ニキビとはその原因が異なる。

 マラセチア毛包炎は、マラセチア菌というカビ(真菌)の一種が増殖することで起こる。顔にカビがいること自体、大変驚く話だが、マラセチア菌は健康な皮膚にもいる常在菌だ。肌を弱酸性に整えて、肌のコンディションを保つ役割を果たしているが、条件が重なると増殖し、悪影響を及ぼし始める。

 マラセチア菌は皮脂を栄養源にしているため、梅雨期から夏期にかけての高温多湿や、汗をかいて皮脂が多く出る環境などの条件が重なると、毛穴で異常に繁殖して炎症を起こすことがある。ただし、マラセチア菌そのものが悪さをしているというよりも、皮脂を分解してできた遊離脂肪酸が酸化した、刺激性の強い過酸化脂質が炎症を引き起こす原因だと考えられている。

高温多湿や、汗をかいて皮脂が多く出る環境を好む

図1◎ 年代ごとの皮脂量
Journal of Investigative Dermatology.1979;73:112-117.より引用。男性の皮脂の分泌量は60代を過ぎたころから減少し始める。
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 「男性はもともと脂性で、皮脂分泌は20~30代がピーク。ですが、女性に比べると分泌量は急激には下がりにくい」と、清先生が話すように、マラセチア毛包炎は皮脂の分泌が多い男性に起こりやすい。

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