「低糖質」派に朗報! ファミレスこそ健康志向や糖質制限に最適なのかも!?
ガスト、ジョナサンで始まった低糖質メニューとは
永浜敬子=ライター
歯ごたえはしっかり、食感は違うがおいしい
筆者は、取材後に、実際に店舗に出かけて4品目を食べてみた。
市販されている糖質0麺は、こんにゃくが主成分だけあって、こんにゃく芋に含まれる成分の独特の生臭さが気になるものが少なくない。しかし、ガストの糖質0麺は、生臭さは感じられない。見た目も淡いクリーム色で、いわゆる中華麺に近い。口に入れたときのプリっとした歯ごたえは、こんにゃくのそれだが、決してネガティブな印象ではない。つるつるした中華麺を食べている感覚で、人によってはこっちの方が好きという人もいそうだ。。中華麺のかん水の香りがない分、こちらの方がニュートラルな味わいかもしれない。
冷やしサラダタンタン麺は、トマトやレタスなどの生野菜に甘辛いひき肉がたっぷり。ごまの香り高いピリ辛味の味付けは、パンチが効いて満足感が高い。
10種類以上の野菜をたっぷりのせた塩タンメンは、大きくカットされた野菜が多く盛られている。レンコンやニンジンなどの根菜も多く、サイズが大きいのでしっかりと噛む必要があり、それだけでも満腹感が得られる。もちろん豚肉も入っているので栄養バランスもしっかり。白湯をベースにしたスープには野菜の旨みが染み出ておりとてもおいしい。
麺は冷やしサラダタンタン麺と同じものだが、加熱してあるせいか、塩タンメンの麺の方がぷりぷり感が増し、こんにゃくっぽさを感じる。冷やしタンタン麺は、食欲のないときでも、つるつるっとのどをすべる。塩タンメンはよく噛んで食べることもあって、満腹感がほしいときに最適だ。冷も温もそれぞれに特徴があり、味もいい。通常の中華麺と似ているかどうかが基準ではなく、新しい麺料理としていろんな可能性が広がると感じた。
低糖質なスイーツも、従来の商品に比べて糖質が半分になっているが、違和感はない。「アイスケーキ」という名前になっているが、食感や味わいはほぼアイスクリーム。ミルキーな風味と上品な甘さで、ミルクのムースを固めたような食感も心地いい。アイスクリームより溶けにくく、時間をかけて味わえるので満足度も高い。
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外食で、しかも身近にあるファミレス(ガストは7月末時点で全国1360店舗)で無理なく低糖質メニューを食べられるのは、メタボを気にする身としてはありがたい。すかいらーくグループでは同じく6月から、ジョナサン(303店舗)でも、既存メニューの酸辣湯麺の麺を糖質0麺に変更できるようにしている。今後は、同グループのバーミヤンなどの他のブランドでの展開も検討するという。