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話題の健康レストラン~罪悪感なくおいしいものを食べる~

吉野家なのに肉がない!? 野菜たっぷりヘルシーメニューに潜む狙いとは

野菜の1日の必要量の半分を1杯の丼で! ケルセチンでさらにヘルシー

 永浜敬子=ライター

「うまい、やすい、はやい、健康」を提案

 牛丼の吉野家が、野菜だけの丼「ベジ丼」を発表したのは昨年5月のこと。ご存じでない方もいるかもしれないが、当時は報道などでも多く取り上げられている(こちらの記事を参照)。当時の商品発表会で河村泰貴社長は、「これまでの『うまい、やすい、はやい』に『健康』を加えた、『うまい、やすい、はやい、健康』を提案する商品」と説明している。つまり、吉野家は、積極的に「健康」に取り組むことを宣言したわけだ。

吉野家 企画本部 本部長の鵜澤武雄上席執行役員
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 ベジ丼は、オクラ、パプリカ、いんげん、ブロッコリー、きゃべつ、たまねぎ、ベビーコーン、ニンジン、サツマイモなど、1日に必要な量の半分に相当するという11種類の温野菜に、同メニューのために開発された特製の「うま塩ダレ」をかけた丼だ。

 ベジ丼シリーズには、野菜だけのベジ丼のほか、牛丼の具である牛肉が入った「ベジ牛」、スパイシーな「旨辛カレー」に食感豊かな温野菜をたっぷりのせた「ベジカレー」の3種類がある。ベジ牛は、「肉も野菜もしっかり食べたい」という層にぴったりのメニューだ。

 これらベジ丼シリーズ、ターゲットはミドル以上の男性だという。企画本部 本部長の鵜澤武雄上席執行役員は、「よく『女性向けですか』と聞かれるのですが、そうではないのです。メインのターゲットは健康に気を使う男性です。現在の吉野家の主力顧客層は、30代後半から40代、50代になっています。常連だったお客様の年齢が徐々に上がって健康志向が強まってくると、吉野家が外食の選択肢から外れてしまうという可能性があります。『吉野家は量が多く、健康にはあまりよくないのでは…』というイメージを払拭して、お客様に“野菜をしっかり摂れるメニュー”も選んでいただけるようにするのが狙いです。結果的に、女性のお客様にもご支持いただいています」と説明する。

 確かに、40歳を超えてくると、「お腹の脂肪」が少しずつ気になってくる。健康に気をつけ始めた働き盛りのビジネスパーソンにとって、「今日は野菜を多めに、カロリーを控えめにしようか」と思ったときに、ベジ丼という選択肢があるのはとてもありがたい。「これまで吉野家を贔屓にしていただいた方にこそ食べてほしい。昼はがっつり食べたので、夜はあっさりベジ丼を、といったような使い分けをしてもらえるのが理想です」(鵜澤氏)。

半日分の野菜に、牛丼の具も一緒に盛った「ベジ牛」(590円) 。カロリーは582kcal ※写真、商品データは現行商品のもの。リニューアル前は650円
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 ベジ丼シリーズは、売り上げはどうなのだろうか。鵜澤氏によると、「発表当初は反響がとても大きく、昨年5月の発売直後は当初計画より上振れして、計画の1.5倍の売り上げを記録しました。店舗にもよりますが、10人に1人がベジ丼シリーズを選んでいただいた計算になります」という。2~3カ月すると、売り上げは落ち着いてきたというが、「ベジ丼は今後も継続します。今年3月にはベジ丼を刷新しました」(鵜澤氏)。

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