“はなまるうどん”が健康、美容に熱心に取り組むワケ
食物繊維、カロリーオフ天ぷら、糖質0g麺、アスタキサンチン…加速する健康志向
永浜敬子=ライター
「外食ばっかりじゃカラダに悪い」と言われたのは昔の話。消費者の健康意識の高まりや女性客の取り込みをねらって、「健康を意識したメニュー」を出す外食店が増えている。我々利用者側としても、家の外で“罪悪感なく”おいしいものを食べられるのはありがたい。特に注目なのが、多くの人がお世話になっている外食チェーン店の動きだ。
今回紹介するのは、讃岐うどんチェーン店「はなまるうどん」。同社はここ数年、矢継ぎ早に健康志向メニューを投入している。同社が健康志向に熱心に取り組む背景とは?
讃岐うどんのチェーン店として、全国に375店舗(2016年2月時点)を展開する「はなまるうどん」(運営は「はなまる」)。
讃岐うどんの本場、香川県高松市で2000年に創業した同社は、ダシをかけたうどんに天ぷらやネギなどのトッピングなどを自分でのせていく、いわゆる讃岐の「セルフうどん」システムをチェーン展開で全国的に知らしめた。
2000年代半ばの讃岐うどんブームで人気店となり、その後も着実に店舗数、売り上げを伸ばしている。1杯130円の「かけ」うどんはもちろん、さまざまなうどん商品をラインアップ。ビジネスパーソンをはじめとして、訪れたことがある人は多いのではないだろうか。最近の店舗は木目を活用した明るいカフェ風の内装を採用しており、女性やファミリーの利用も増えている。
創業当初から上質の一等粉を使用した生麺にこだわり、漂白剤、着色料などの食品添加物を使用しない無添加のうどんを提供。讃岐うどんのスタンダードなスタイルは守りつつも、トッピングや具に野菜を多用してオリジナル性を追求してきた。
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- 香川県は生活習慣病が断トツ多い