「餃子の王将」が驚きの新店舗! 新展開の裏側を直撃
“女性向け”新店舗を京都のど真中に出店、2号店は満を持して都心に
永浜敬子=ライター
“男性8割”の王将が出した新店舗とは?
一見すると健康志向とは縁遠いように思える王将だが、実はさまざまな取り組みを進めている。2014年からは、餃子や麺に使用している小麦粉やキャベツ、生姜、にんにくなどの食材を国産へ切り替えるなど、食の安全とおいしさ向上の試みを始めている。
そして、今年春からはユニークな試みをスタートさせた。それが京都のど真中に3月に出店した、“健康に特化した”新業態「GYOZA OHSHO 烏丸御池店」だ。男性客向けの中華料理店というイメージが強い同店だが、新店舗のメインターゲットは女性客だ。
女性客を狙った新コンセプト店だけあって、外観は黒で統一したスタイリッシュなデザインで、店舗入り口前にはウェイティングスペースもあり、まるでオシャレなカフェのようだ。店舗の中も清潔感があるナチュラルな内装で、とても中華チェーン店には思えない。
そしてメニューを見ると、餃子などのおなじみのメニューに加えて、「サワークリームと溶かしバターで食べるスープ餃子」「ケーキのようなふわふわ玉子焼き」などの王将とは思えないメニューも目に付く。
この新店舗は3月にオープンした後、女性客を中心に行列ができる人気店となっている。実際に来店される客の6割以上が女性だ。女性グループが中心だが、一人で訪れる女性も多い。筆者が訪れた4月後半の平日は、3時を過ぎても遅めのランチを楽しむ一人客が目立った。
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- なぜ王将が“女性向け”の店舗を出したのか