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注目の食材「スーパー大麦」

注目の大麦に強力なニューフェース

「スーパー大麦」は大腸の奥まで届き、腸内環境を整える

 武田京子=フリーライター

4倍のレジスタントスターチを含むスーパー大麦

 実は、現代人の健康を揺るがしている要因の一つが、食物繊維の不足だ。日本人の平均摂取量は14gだが、1日にとるべき量は男性20g以上、女性18g以上。約4~6g足りない。

 そこで注目したいのが大麦。大麦なら主食として食物繊維を無理なくとることができる。

 日本健康・栄養食品協会の論文評価では、大麦β‐グルカンには、食後血糖値の上昇抑制や血中コレステロール値の正常化作用が認められると報告されている(データ:平成 24 年度 「食品の機能性評価事業」 結果報告)。

 大麦には水溶性食物繊維β-グルカンが豊富に含まれているが、CSIROが開発したスーパー大麦は、一般の大麦の2倍の水溶性食物繊維を含んでいる。しかも4倍ものレジスタントスターチが含まれる(グラフ2)のだから、大腸の奥の環境を整えるには大いに頼りになりそうだ。

グラフ2 スーパー大麦の食物繊維量
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 大腸は、小腸に続く大腸の上部から横行結腸などを経て、大腸の奥の下行結腸やS状結腸、直腸へと続く。実は、大腸の中でも腸内環境が悪化しやすいのが、下行結腸より先の大腸の奥だ(図1)。

図1 大腸の部位
[画像のクリックで拡大表示]

 「摂取した水溶性食物繊維のほとんどは小腸と大腸の上部にすんでいる腸内細菌で消費されてしまうため、大腸の奥にすむ有用菌が栄養不足になって元気がなくなり、たんぱく質と脂質を好物とする悪玉菌が優勢になりやすい。悪玉菌が活発に働くとインドールやフェノールなどの毒素を作り出すため、大腸の奥の腸内環境が悪化すると考えられる」と松井教授は説明する。

 腸の健康を守るには、「大腸の奥」に目を向けることが大切ということが分かってきたのだ。

 スーパー大麦のレジスタントスターチは、他の食物繊維とのコンプレックス構造になっているため、小腸では消費されにくく、大腸の奥まで届く。大腸の奥にいるビフィズス菌などの有用菌はレジスタントスターチをエサとし、酪酸、酢酸、プロピオン酸など「短鎖脂肪酸」を作り、大腸の奥を弱酸性にする。すると、アルカリ環境を好む悪玉菌が生育しにくい環境になるというわけだ。

 さらに、短鎖脂肪酸は腸管の細胞のエネルギー源としても使われるため、腸のバリア機能が高まるほか、消化管ホルモンであるインスリンの分泌を促す作用もある。

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