日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 「即席ラーメン」の新たな挑戦  > これでスープを飲み干せる!「ストレスのない減塩」を実現した技術とは?
印刷

「即席ラーメン」の新たな挑戦

これでスープを飲み干せる!「ストレスのない減塩」を実現した技術とは?

第4回 エースコック「だしの旨みで減塩」、東洋水産「マルちゃん ホットヌードル 塩分オフ」

 二村高史=フリーライター

 日本が生んだ世界的な発明品「即席ラーメン」。多くの人に親しまれている大ヒット商品に今、「健康志向」という新しい波が起きている。特集では各社の健康志向への取り組みを紹介していく。
 今回登場するのは、「減塩」を大きな柱の一つに据えているエースコックと東洋水産の2社だ。「塩分控えめの薄味はおいしくない」という業界の“常識”に対して、両社はどのように立ち向かい、新商品を開発してきたのだろうか。前半ではエースコックの取り組みを、後半で東洋水産の取り組みを紹介する。

エースコックの「だしの旨みで減塩」シリーズ(写真左)と東洋水産の「マルちゃん ホットヌードル 塩分オフ」(写真右)。両社とも減塩を健康志向即席めんの主軸の一つに据える
エースコックの「だしの旨みで減塩」シリーズ(写真左)と東洋水産の「マルちゃん ホットヌードル 塩分オフ」(写真右)。両社とも減塩を健康志向即席めんの主軸の一つに据える

       ◇          ◇          ◇

「塩分が気になるのでスープを残している」人が多かった

 2013年に「だしの旨みで減塩」シリーズを立ち上げたエースコック。同シリーズは、国立循環器病研究センターの「かるしお」認定を取得、さらに減塩の比率を40%オフに上げるなど、積極的に減塩を進めている。これまでの取り組みと開発における工夫を、マーケティング部 商品開発グループI サブグループマネージャーの兼子幸士さんにうかがった。

エースコックは、「スープはるさめ」や乳酸菌入りのカップスープなど、健康を意識した商品を数多くラインアップしています。最初はどのような取り組みから始まったのですか。

エースコックの「スープはるさめ」。女性に人気のシリーズだ
エースコックの「スープはるさめ」。女性に人気のシリーズだ

兼子さん 当社が健康を意識した最初の商品は、1983年に発売した「わかめラーメン」でした。高級即席めんがブームになっている時期でしたが、あえて健康感のある食材として認知されていたわかめに注目したのです。これはかなりのヒット商品となり、現在でも販売が続いています。

 本格的に健康志向のカップ麺に乗り出したのは、2013年3月に発売した「だしの旨みで減塩」シリーズです。当初は、「鶏炊きうどん」「小海老天そば」の2品目でしたが、現在は「中華そば」「丸鶏だし醤油ラーメン」「香味野菜タンメン」を加えた5品目がラインナップされています。

健康志向といっても、カロリーオフやノンオイル、ローカーボなどいろいろな方向があります。減塩を選んだのはどういった理由からですか。

兼子さん 減塩は昔からの課題であり、血圧を気にするシニア世代の方々からの要望もありました。「カップめんは好きなのだが、塩分が気になるのでスープを半分残している」という声を多くいただいていました。

 カロリーが気になるといっても、カップラーメンのカロリーは、せいぜい500~600kcalくらい、縦型カップなら300~400kcalくらいです。一般の食事に比べて、取りすぎを気にする数字ではありません。その点、やはり気になるのは塩分ということになるのでしょう。

 ただし、ラーメンのスープをおいしく減塩にするのは、技術的に難しかったのです。お客様としては、減塩のカップ麺を求めていたものの、あきらめていたというのが実情だったと思います。

 しかし、当社のスープ技術が進歩したことによって、今ならばおいしい減塩の即席めんを提供できると判断して、販売に踏み切ったのです。この商品のコンセプトは「だしの旨みで減塩」です。だしで減塩できるということは、以前から新聞やテレビでも紹介されていましたので、これをカップ麺でも応用できるのではないかと考えました。

 おいしくないと買ってもらえないのはもちろんですが、それ以前に「おいしそうに見える」ことが重要です。そのために、商品名に「だし」というキーワードを付け、パッケージにも印刷したわけです。

1/6 page

最後へ

次へ

日経グッデイ初割春割キャンペーン2022

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 放置すると命を脅かす「高血圧」 140未満でも油断禁物

    収縮期血圧(上の血圧)が基準値の140より低くても130以上であれば「高値血圧」と言い、生活改善が望まれる。そこで本記事では、なぜ血圧を下げる必要があるのかや、手軽で効果的な「血圧リセット術」について紹介する。今年こそ、高血圧を改善しよう。

  • 健康長寿の生命線! 放置は禁物 「腎臓」の異常値

    生命維持に欠かせないさまざまな機能を担っている腎臓は、よほど悪くならない限り悲鳴を上げない「沈黙の臓器」でもある。本記事では、大切な腎機能が失われる前に、異常値にどう対処すればいいか、腎臓を守るためにはどのような生活習慣に気を付けていけばいいかについて解説する。

  • 加齢で進む胃の不調 機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の原因と対策

    加齢により胃の機能が衰えると、さまざまな不調が起きる。ピロリ菌の除菌が進んで胃がんや胃潰瘍が減ってきた今、胃の病気の主役は、胃もたれや胃痛の症状を招く「機能性ディスペプシア」と、胸やけやげっぷが起きる「逆流性食道炎」の2つに移行しつつある。なぜ機能性ディスペプシアと逆流性食道炎は起きるのか、どのような治療が必要なのか、セルフケアで改善・予防できるのか。このテーマ別特集では、胃の不調の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設 日経Gooday初割キャンペーン2022

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.