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「即席ラーメン」の新たな挑戦

極限まで油を減らした“常識外”の「サッポロ一番」開発秘話

第2回 サンヨー食品 「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」

 二村高史=フリーライター

「グリーンプレミアム」のために、麺の製造ラインを新設

本郷さん 麺作りは、スープ作りよりも時間がかかりました。ノンオイルであっても製造過程で麺が絡まないように、製造工程自体を変えたのです。そのために専用の製造ラインも新設しました。「グリーンプレミアム」の麺はこの製造ラインでしか作ることができず、逆にこの製造ラインでほかの麺を作ることもできません。これは大きな決断でした。

 大きな賭けに見えるかもしれませんが、当社では健康を意識した中高年向けの即席ラーメン市場は、今後とも拡大が続いていくと考えています。もちろん、味は変わっていくかもしれませんが、こうしたオイルフリーをコンセプトとした商品は、決してなくならないと判断したのです。

 油分を極限まで減らしたことにより、袋めんの一般的なフライ麺の商品が1食分で450kcalなのに対して、グリーンプレミアムでは醤油ラーメンで297kcal、海鮮ラーメンで291kcalと、300kcalを切ることができました。

編集部注:袋めんはカップラーメンに比べて、麺の量自体が多いため、カロリーも高くなる。グリーンプレミアムの場合は麺は78g。日清食品のカップヌードルは65gとなっている。

“健康志向”即席ラーメンの伸びしろはまだまだある

なるほど本腰を入れて健康志向の即席めんに取り組み、消費者に受け入れられたのですね。ですが、この健康志向は一過性のものになる可能性はないのでしょうか。

本郷さん 当社では、そうではないと考えています。グリーンプレミアムの商品を企画した段階で、調味料やみそ汁などの他の食品で、「健康系」と呼ばれている商品がどれだけのシェアがあるのかを調査してみたのです。すると、健康系が成立しているジャンルでは、どこも金額シェアが10~20%に達していることがわかりました。

 今、グリーンプレミアムは売れているといっても、現時点で社内の3%弱のシェアしかありません。逆に考えれば、将来は10~20%まで伸びる可能性があるとも言えます。

 そもそも、わが国の人口の高齢化は進む一方ですから、健康志向の即席めんの市場は広がることはあっても縮小することはないでしょう。当社では今後ともグリーンプレミアムの開発・販売を強化していくつもりです。

 ところで、この「グリーンプレミアム」にも「サッポロ一番」の名前を冠しています。これは、単純に知名度が高いから使用したというのではなく、「サッポロ一番」というブランドをすべての年代の方に受け入れていただきたいという思いが込められています。サンヨー食品にとって、「サッポロ一番」ブランドは欠かせません。もちろん、広く親しんでいただいた従来の製品も販売を続けていきます。油を使ったコクのあるラーメンが好きだという方も、若い方を中心にたくさんいらっしゃいます。すべての世代で「サッポロ一番」ブランドを広めていきたいと考えています。

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