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「即席ラーメン」の新たな挑戦

極限まで油を減らした“常識外”の「サッポロ一番」開発秘話

第2回 サンヨー食品 「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」

 二村高史=フリーライター

ノンフライのブームが一段落

なるほど、ノンフライ麺というと、各社の宣伝などでよく見る「生めん風」という印象が強いですが、油で揚げていないから健康に気を使う人にとっては、いい選択肢になるわけですね。ここ数年続いたノンフライ麺のブームは、今はどうなっているのですか。

本郷さん 袋めん全体に対するノンフライ麺のシェアは、当初は20%ほどだったものが、一時は45%まで達しました。それが、現在では約30%に下がっています。

 もっとも、これは人気が落ちたのではなく、一時のブームが落ち着いたと私たちは見ています。今後は、現在並みの一定のシェアが維持されることになると考えています。ここが大きなポイントです。

 先ほども触れましたが、ノンフライ麺は当初、健康志向というより、おいしさで受けていました。実際、各メーカーもそういう打ち出しをしていました。しかし、おいしさだけを求めている人は、特定のブランドに執着することはありません。新製品が出ると、トレンドに乗ってどんどんと新商品に動いていってしまうからです。

 では、現在ノンフライ麺の購入層として残っている人はどういう人なのかというと、それこそ「健康に気を使っている人」でしょう。当初はトレンドで入ってきて食べ始めたわけですが、食べてみると「健康によさそうだ」ということに気付き、おいしさも相まって、その後も食べ続けているのです。

 逆に言えば、中高年になっても即席ラーメンを食べたいというニーズは確実にあるということです。そういう客層が確実にあることがわかったので、今度はそうした方々をターゲットにして健康をアピールしようと考えたわけです。

好きなラーメンを我慢していたけど、再び食べるようになった

そして昨年秋に、「グリーンプレミアム」を販売開始したわけですね。グリーンプレミアムに対するお客様の反応はどうでしたか?

「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」の醤油ラーメン
「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」の醤油ラーメン
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本郷さん 幸いなことに大きな評判を得て、お客様の反応もかなりいいものとなっています。昨年9月に醤油ラーメン、海鮮ラーメン、鴨だしうどんを発売した後、半年で約2500万食を出荷しました。シェアは当社の袋めん全体の3%近い売上を記録しています。

 当初の予想通り、「グリーンプレミアム」の購入者層は、50代以上が全体の6割、40代まで含めると8割を占めており、圧倒的に中高年寄りの商品となっています。お客様から寄せられる声も、そういう年代の方から、さっぱりした味が「おいしい」と評価されています。

 「好きなラーメンをこれまで我慢していたのだが、この製品をきっかけに、たまに食べるようになった」という声も多くありました。一方で、メインの「サッポロ一番」と同様の味と思って買われた方からは、「もっとこってりしたものが欲しい」という意見が寄せられることもあります。もともと、すべての方に受けようと狙った製品ではないので、これは想定内です。

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