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「即席ラーメン」の新たな挑戦

極限まで油を減らした“常識外”の「サッポロ一番」開発秘話

第2回 サンヨー食品 「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」

 二村高史=フリーライター

以前はサッポロ一番を食べていた人が、控えるようになった

サンヨー食品で「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」の企画を担当した、マーケティング本部 マーケティング部 第一課 課長 本郷健太郎さん
サンヨー食品で「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」の企画を担当した、マーケティング本部 マーケティング部 第一課 課長 本郷健太郎さん
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そもそもの話になりますが、「グリーンプレミアム」を開発した狙いはどこにあるのでしょうか。やはり、高齢化やミドル以上の健康志向の高まりを意識しているのでしょうか?

本郷さん はい。中高年齢層のお客様が求めている即席めんを考えた結果です。当社では、「サッポロ一番」のみそラーメン、塩らーめんという長年の定番商品があります。ところが、その購買層を調べてみると、世代別人口に占める購入率は40代がピークで、50~60代になると購入率も購入頻度も減っていることがわかりました。

 例えば、若いときは夜帰宅して小腹が空いていると「サッポロ一番」を食べていたのに、今ではカロリーが気になって食べなくなる。つまり、従来品だけではお客様をとりこぼすことが明らかになってきたのです。

 ところが、競合他社の商品では、50~60代にも買われている商品があります。それがノンフライ麺でした。理由は単純です。年をとると油っこいものは避けたいのですが、ラーメンを食べたいという気持ちはある。結果的に、ノンフライ麺が人気になったわけです。

編集部注:即席麺には、麺を油で揚げた「フライ麺」タイプと、油で揚げない「ノンフライ麺」タイプがある。2011年に東洋水産が生めんのもちもちした食感が楽しめるノンフライタイプの「マルちゃん正麺」を発売、大ヒット商品となった。その後、他社もノンフライタイプを商品化し、ノンフライ麺のシェアは急上昇した。ノンフライ麺は油で揚げていないためカロリーは低めになる。

 すでにカップ麺には、減塩、食物繊維入りといった健康志向の商品が出ていましたが、袋めんにはそうした動きはありませんでした。ノンフライ麺は油で揚げないためカロリーは低くなりますが、メーカー側としては“健康志向”を売りにしているわけではなく、あくまでも売りは“もちもちとした生めん風の食感”による「おいしさ」でした。

 そんな状況のなか、お客様はなるべく健康によさそうな袋めん──いわば健康志向食品の「代用品」として、ノンフライ麺を買っていたのだろうと分析したわけです。

 そこで中高年の方々に集まっていただき、ノンフライ麺を含めた即席ラーメンを食べて感想をうかがってみました。すると、ノンフライ麺が好まれるという傾向はあったものの、それでもまだ油っこいという意見も少なからず出てきたのです。

 それならば、「油がいらないという中高年の方向けに、徹底的に油を抜いて、しかも『おいしい!』と言ってもらえる袋めんを作ろうではないか」と考えたわけです。これが、開発のきっかけでした。

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