今、“健康家電”が盛り上がりを見せている。日本の人口の高齢化は待ったなしで進んでおり、ミドル以上の健康志向もこれまでになく高まっている。そんな“健康意識層”に向けて、各社が競うように新製品を投入している。そこで本連載では、「健康」をテーマに最新の家電製品の魅力に迫る。今回は前回に引き続き、ダイソンの超高級ドライヤーを紹介する。「大風力」や「静音性」を実現したダイソンのテクノロジーに迫る。
モーターをハンドル部に内蔵することで重量バランスを工夫
前回、Dyson Supersonicの大きな特徴の1つである「風温」について詳しく紹介した。今回は、「大風力」や「静音性」などの特徴を実現しているダイソンのテクノロジーに迫る。Dyson Supersonicの肝となるのはやはり、掃除機や扇風機、ハンドドライヤーなどで培ったダイソンオリジナルのモーター技術だ。
ジェームズ・ダイソン氏も、「Dyson Supersonicの技術のカギとなるのはハンドル部分に搭載している、今までにはなかった全く新しいモーターです。非常に小さくて回転速度が速いため、製品がとても軽量になりました」と話している。
ダイソン氏は「とても軽量」と話していたが、製品の重さ自体は約618gあり、500~600g前後のモデルが主流の国内製品に比べると決して軽い方ではない。旅行などに持っていくコンパクトタイプなら300g前後のモデルも少なくないくらいだ。しかし風量は最大で毎分約2.4m3と、多くのモデルが毎分1~1.5m3程度(毎分1.9m3、2.0m3といったモデルもある)の中で群を抜いている。
実際に持ってみると、重さの割に取り回しがしやすいように感じられる。その秘密は重量バランスにある。
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- 毎分約11万回転と段違いの高速回転