今、“健康家電”が盛り上がりを見せている。日本の人口の高齢化は待ったなしで進んでおり、ミドル以上の健康志向もこれまでになく高まっている。そんな“健康意識層”に向けて、各社が競うように新製品を投入している。そこで本連載では、「健康」をテーマに最新の家電製品の魅力に迫る。今回紹介するのは、ダイソンが今年春に発売した実売5万円近い超高級ドライヤーだ。革新的な掃除機などでおなじみのダイソン初の美容機器ということで話題になったので、ご存じの方も多いのではないだろうか。
ここ数年、白物家電で“高級なもの”が流行っている。数年前から10万円を超えるような超高級炊飯器も人気だし、昨年には2万円を超えるトースター(バルミューダの「The Toaster」)が大人気になったことも記憶に新しい。この連載の最初で紹介したシャープの無水鍋も5万円もする高額商品だ。
世の中では「なかなかデフレから脱却できない」などとよくいわれるが、“本当に価値がある”と考えるモノに対しては、消費者は高くてもお金を払うのだ。
とはいうものの、今年4月に登場したダイソンのヘアドライヤー「Dyson Supersonic」にはさすがに驚いた。ドライヤーというと、安いものなら1500円程度から購入できるが、このDyson Supersonicの実売価格は4万8600円と、5万円近い!(税込、8月上旬時点) 創業者のジェームズ・ダイソン氏がデザインしたレザーケースが付属するモデル(税込5万9400円)も直販サイト限定で販売されている。
この発表を聞いた人の多くは、「とてもドライヤーの価格とは思えない」と思うと同時に、「いったいどんな製品だろう」とその秘密を知りたくなった人も多いのではないだろうか。
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- 今、高級な美容ドライヤーが人気
