今、“健康家電”が盛り上がりを見せている。日本の人口の高齢化は待ったなしで進んでおり、ミドル以上の健康志向もこれまでになく高まっている。そんな“健康意識層”に向けて、各社が競うように新製品を投入している。本連載では、「健康」をテーマに最新の家電製品の魅力に迫る。今回は、前回に引き続きシャープの無水調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を紹介する。昨年末に発売された後、マスコミで大きく取り扱われ人気商品になったホットクック。その秘密に迫っていこう。

シャープが2015年11月に発売し、テレビやラジオ、雑誌などさまざまなメディアから注目されている「ヘルシオ ホットクック」。栄養素を損なわずに済む“健康調理”が可能なだけでなく、ボタンを押したら“放っておける”というのが大きな魅力だ。
水を使わずに調理するため、水溶性の栄養素が水に溶け出してしまうことを防げるというのはとても理解しやすい。内釜のふた部分に設置した「まぜ技ユニット」が食材を混ぜ合わせることで、食材を焦がさずに調理できるというのも理解できる。しかしこの完成形に至るまでにはさまざまな苦労があったはずだ。後編となる今回は、前編に引き続き、商品企画を担当したシャープ スモールアプライアンス事業部 チームリーダーの中島優子氏に伺っていきたい。
また、前編で紹介した「無水カレー」はとてもおいしかったが、それ以外のレシピのでき具合はどうなのかも気になるところだろう。いくつかのメニューを試してみたので、そちらも併せて紹介したい。
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- じっくり火を通す「非圧力」を採用