塩気も甘さも控えめの優しい味
前回の無水カレーに引き続き、いくつかヘルシオ ホットクック付属のレシピ集に掲載されているメニューを作ってみた。
まずはホットクックの売りである「まぜ技ユニット」を活用する「豚バラ大根」だ。いちょう切りした大根と豚バラ薄切り肉、お酒にしょう油、砂糖、ごま油を入れてセットし、調理をスタートする。あとは放っておくだけで、約15分でできあがる。大根300gと豚バラ肉100gに対し、お酒、しょう油、砂糖それぞれ大さじ2程度と、調味液はかなり少ない。当然水位線などは全く見えないレベルだ。
しかし15分経つとしっかりとできあがり、ちょうどいい具合に汁に浸っている状態になっていた。大根は少し硬めだったが、それは今回使った大根自体が少し硬めだった(その後で味噌汁用にお湯でゆでたが、なかなか柔らかくならなかった)からのようだ。できたては味もあまりしみこんでいないが、保存容器に移して冷蔵庫で一晩冷やしたらしっかりと味がしみこんでいた。サッと作って保存するといった使い方もできそうだ。
続いて「肉じゃが」に挑戦。肉じゃがはほどよい煮崩れ感が魅力だが、あまりに崩れてしまうのもよくない。こちらも無水調理で、4人分の場合はじゃがいも450g、タマネギ400g、にんじん100g、牛バラ薄切り肉200g(今回は豚肉を使った)に対し、お酒・しょう油ともに大さじ4、砂糖大さじ3、みりん大さじ2と、水分はやはりかなり少ない。
セットしてスタートすると、約35分でできあがる。こちらも豚バラ大根と同様、ちょうどいい具合に煮汁ができあがっていた。肉じゃがは手軽でおいしい料理の代表格みたいなものだが、セットしてボタンを押すだけならさらにお手軽に楽しめる。
どちらも試食して感じたのが、味がとても優しいということだ。筆者は食材の有無などでレシピを適当にアレンジすることも多いが、今回はしっかりと計測して付属のレシピ通りに作ってみた。「ヘルシオ」ブランドでヘルシーをうたっているだけあって、塩分も甘みも控えめに感じる。かといって、いかにも健康メニュー的な薄味というわけではない。上品な味付けという印象を受けた。
同じく無水調理でまぜ技ユニットを使用しない「かれいの煮付け」も試してみた。こちらはかれいの重さまでしっかり計測しなかったためか、少し薄味過ぎる印象があった。
さらに「八宝菜」にも挑戦。こちらは2人前で肉・魚介類150g、緑黄色野菜200g、白菜200gに対し、調味液は薄口しょうゆ 大さじ1/3、お酒 大さじ2程度。片栗粉大さじ1を上からまぶしてセットする。普段筆者が2人前の八宝菜を作るときは片栗粉大さじ2~3、水を200mlは使う(ただし白菜ではなくキャベツを使用)ため、その分量の違いには驚いた。
実際にできあがった八宝菜は、筆者が普段作るものに比べてあんかけが少ないものの、しっかりとうまくできあがった。八宝菜も慣れると簡単に作れるものだが、セットして約15分待つだけというのは本当に楽に感じられた。
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