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革新的「健康家電」ウォッチ

ボタンを押したら“放っておける”革新的な鍋の秘密

第2回 シャープ 「ヘルシオ ホットクック」(後編)

 安蔵 靖志=家電ジャーナリスト

最も苦労した「まぜ技ユニット」の回転プログラム

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内釜のふた部分に配置する「まぜ技ユニット」。調理中に自動的に開いて中の食材を混ぜ合わせる

 ホットクックに内蔵する「まぜ技ユニット」は、シャープが2012年10月に発売した「ヘルシオ炊飯器」の「かいてんユニット」をそのまま流用したものだ。ペンギンの羽根を模したデザインで、内釜内のお米を傷付けずに優しく洗米するというもの。

 「この形状が食材を混ぜるのにも本当にいい働きをしていたため、そのまま採用しました」(中島氏)

 鍋底の温度を検知する温度センサーと、上部に設置した蒸気センサーによって調理状況を把握し、ヒーターを制御する。まぜ技ユニットで食材を混ぜるメニューの場合、煮上がってきた段階で混ぜ始めるようなプログラムになっている。

 ユニットの羽根自体はそのまま流用できたが、それを回転させるプログラムには苦労したという。

内釜のふた部分に蒸気センサーを搭載している

 「食材にも硬いものや柔らかいものがあるため、それぞれに合わせて調理しないとうまくいきませんでした。例えばジャガイモの場合、加熱し始めは硬いので、しっかりと混ぜると味がなじんでいきます。しかし火を通すと柔らかくなっていくため、同じ調子で混ぜると崩れ過ぎてしまいます。そこでモーター部分にトルクと動く距離を測るセンサーを付けて、回転を調節しています。この機構はヘルシオ炊飯器にはないものでした。肉じゃがなどは本当にたくさん作りました。火加減も混ぜ方も難しく、苦労しながら調整を繰り返しました」(中島氏)

 一般的な調理家電では、レシピを選ぶほかに人数も選択する場合がある。例えば「肉じゃが」、「2人分」といった具合だ。しかしこうしたセンサーを搭載したことで、分量が多くても少なくても同じように作れるようになったと中島氏は話す。

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