トレーナーと二人三脚でフォーム改造を目指す
ケガの防止やパフォーマンスの向上を目指す、コナミスポーツクラブ「ラン・ウォークサポート」
氏家裕子=ライター
これまで、屋内でのフィットネスを支援するイメージが強かったスポーツクラブ。だが、昨今のランニングブームを受け、ランナーの様々なニーズに応えるプログラムにも取り組み始めている(参考記事「スポーツクラブで“ランニングの悩み”を解消しよう」)。今回は、専用の機器を使ってランニングのフォームをチェックし、個々に合わせたトレーニングメニューを作成してくれるコナミスポーツクラブの「ラン・ウォークサポート」を体験取材した。
ランニングやウォーキングを始めてしばらくすると、壁となって立ちはだかるのが自己流の練習によるケガや記録の伸び悩みだ。このような悩みを解決すべく、コナミスポーツクラブは「ラン・ウォークサポート」というパーソナルトレーニングを提供している。普段の立ち姿勢から、歩いている時・走っている間の姿勢を専用の機器で撮影し、トレーナーがチェックとアドバイスをしてくれるというもの。さらに、個々のレベルや目的に合わせたトレーニングを一緒に行ってくれるのも特徴だ。ランニング人気の高まりを受けて、ここ4、5年で「自己流ではなく、正しいフォームで走りたい」というニーズが高まり、2013年にサービスが始まった。
歪みを直して、長く走り続けられるカラダに
パーソナルトレーニングといえば、より高みを目指す上級者のものと思いがちだが、初心者の参加も少なくない。歩行中やランニング中の姿勢を動画で撮影したものを、客観的に見ることは、ランナーが自覚していない弱点を知るいい機会にもなる。
「ラン・ウォークサポート」を担当するコナミスポーツクラブ 城南(福岡県福岡市)の一番ヶ瀬大幸さんは「『ラン・ウォークサポート』の参加者は、運動経験のない人から、フルマラソンを何度も走っている人までさまざまです。目的も脂肪燃焼の効率アップや姿勢矯正、マラソン大会の記録更新など多岐にわたります。個人のレベルや目標に合わせたアドバイスをしています」と話す。
トレーナーの目と動画撮影で客観的にフォームをとらえる
「ラン・ウォークサポート」は、(1)歩行・走行姿勢のチェック(2)動画で撮影したフォームをトレーナーと共に見ながら評価(3)チェックした内容を元にしたアドバイス(4)姿勢改善のためのエクササイズとコンディショニング――という流れで進む。初回は正味1時間、2回目以降は(4)を30分行う。マンツーマン指導は4週間が1パッケージになっており、頻度は週1~3回から選ぶことができる。
コナミスポーツクラブの会員かどうかに関わらず、1080円で体験も可能だ(1回のみ)。ただし、トレーニングを継続するには同クラブの会員になった上で、週1回では1万5120円、週2回2万7000円、週3回では3万9960円が必要になる(価格は税込)。2016年4月現在、北海道から福岡までの55店舗で提供している(実施店舗はウェブページで確認できる)。
単発でトレーニングを受けるのではなく、継続的に利用する参加者が多いのも特徴だ。「受け持ちの中には2~3年、『ラン・ウォークサポート』を続けている人がたくさんいます。ひざを手術して歩けなかった人が、走れるようになって、最終的にフルマラソンに出場した時はとてもうれしかったです」と一番ヶ瀬さんも手応えを感じている。
さらに、普段、1人で走っていると孤独感が募りがちなランニングだが、「ラン・ウォークサポート」では、トレーナーが常に横でアドバイスや励ましの言葉をくれるので心強い。成果が上がっている時は褒め、くじけそうになった時は、背中を押してくれるトレーナーがそばにいる安心感は最大の魅力といえる。