疲れ解消に効果のある7つの生活習慣と7つの成分
アンチ疲労効果が検証された7つの成分とは?
塚越 小枝子=フリーライター
【睡眠・休息】“まとめ休み”より“こまめな休息”
(3)寝る前1時間は脳を興奮させない
疲労を回復させるには、睡眠・休息をとることが基本。毎日質の良い睡眠をとって、1日の疲れは1日ごとにリセットするのが健全な状態だ。問題は、疲れが翌日まで残ること。これには自律神経のはたらきが関係している。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、日中は脳を興奮させる「交感神経」が優位に、夜はリラックスさせる「副交感神経」が優位になる。しかし、強いストレスを感じていると自律神経のバランスが不安定になり、夜になっても交感神経のはたらきが下がらないままになってしまう。こうなると脳が興奮したまま、なかなか寝付けなかったり、浅く質の悪い睡眠となったりして、疲れが十分に回復できないという悪循環に陥る。
「こうした自律神経の活動低下は、疲労感や睡眠、抑うつと関連していることが明らかになっています」(倉恒さん)
自律神経のバランスを正常に保つため、寝る1時間前には交感神経を高めるような活動――たとえば、仕事のメールを打つ、テレビを見る、スマートフォンを見る、激しい運動をするなど――は避け、リラックスして過ごすようにしよう。
ちなみに、平日はどうしても睡眠不足になるため、週末に長い睡眠・休息をまとめてとるという人も多いが、“まとめ休み”の効果はどうなのだろうか?
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- ポジティブ思考や運動も効果アリ!