業務中はパソコン作業、通勤時間や休憩中にはスマートフォン…。ビジネスパーソンは日々、目を酷使している。こうした目の負担は避けられない中、「眼精疲労を軽減させる」食品成分として眼科医から強く支持されているのがアスタキサンチンだ。その効果や上手な摂り方について、アスタキサンチンの効果について臨床試験を行った、梶田眼科(東京都港区)院長の梶田雅義医師に話を聞いた。

本コラムでも複数回にわたって触れてきたが、ビジネスパーソンはパソコンやスマートフォン(スマホ)、ゲーム機など、なにかと目を酷使する環境の中にいる。「疲れ目」「眼精疲労」といった不調が現れやすく、積み重なると肩や首のコリにつながり、仕事の効率を下げる原因になってしまう。
2015年4月に始まった機能性表示食品制度でも、眼精疲労に効く成分として、ブルーベリー、アントシアニン、ルテインなどが脚光を浴びている。中でも、アスタキサンチンに注目する眼科医が多いようだ。
アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンCの6000倍!
アスタキサンチンは、海藻やサケ、エビ、カニ、イクラなどの魚介類に含まれる赤い色素。自然界に広く見られる色素であるカロテノイドの一種だ。カロテノイドにはほかにもリコピン、ルテイン、βカロテンなど600種類以上が知られており、総じて抗酸化作用を持つが、数あるカロテノイドの中でもアスタキサンチンの抗酸化力は非常に強いことが知られている。その抗酸化力はβカロテンの5倍、ビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍に相当するといわれ、以前から化粧品や美容食品の成分として活用されていた。
果たして、眼精疲労の軽減にはどのように作用しているのだろうか。
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