ラーメンでアンチエイジング!? ディープスポットに突如現れる癒しの店
第3回 「薬膳ラーメンドラゴン」(東京・亀戸)
外川ゆい=フードライター
薬膳で30kgの減量に成功!
カウンターの中の厨房に立つのが、店主の島田正之氏。料理人であると同時に、薬膳コーディネーター、リフレクソロジスト※でもある。かつてはユーキャン通信講座の薬膳コーディネーターとして活躍し、今でもリフレクソロジストとしてお客様の美容と健康の相談にものってくれる。
そんな島田氏はなぜラーメン店を開こうとしたのか。「もともと、自分のダイエットのために、美味しく食べて健康になることを学び始めたことが始まりでした。そのなかで“薬膳”と出会い、2013年5月に薬膳の資格を取得しました。薬膳を自ら実践することで、1年間で30kgの減量に成功したんです」と島田氏は話す。
当時島田氏は、相模原の中華料理店で働いていた。そこで培った中華料理の経験と薬膳の知識によって「薬膳ラーメンドラゴン」が誕生した。
「薬膳というと、カラダにはいいかもしれないけれど、『味気ない』『まずい』と思っている人が多いのではないでしょうか。しかし、そんなことはありません。自然界にある食物をバランスよく組み合わせて摂る薬膳の考え方をベースにしつつ、“おいしさ”を大切にしています。当店で味わっていただければ、体感していただけると思います。誤解されている方も多いのですが、お肉だって食べてOKなのですよ」
「フィトケミカル」と「まごわやさしいこ」
同店で提供している薬膳ラーメンは、近年注目されている栄養素「フィトケミカル」と、現代人に不足しがちな「まごわやさしいこ」を摂取できるように考案された。
フィトケミカルは、植物性食品の色素や香り、苦味、辛味などの成分のこと。抗酸化作用、抗がん作用、抗炎症作用や免疫増強作用など多くの機能があることから注目されている(詳しくは「スムージーってヘルシー? それとも不健康?」を参照)。
「まごわやさしいこ」とは、「まめ類」「ごま類」「わかめ類(海藻)」「やさい類」「さかな類」「しいたけ類」「いも類」「こうそ類(酵素)」の各食材のこと。つまり、これらの成分、食材がラーメン一杯で摂取できるというわけだ。これは女性はもちろん、健康に気を使うミドルの男性にもうれしい。
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