ラーメンでアンチエイジング!? ディープスポットに突如現れる癒しの店
第3回 「薬膳ラーメンドラゴン」(東京・亀戸)
外川ゆい=フードライター
4食の健康麺と低カロリーのスープ
看板メニューの「プラチナドラゴン」(700円)は、“アンチエイジング”を目的としたオリジナルの薬膳麺「ファイトカラーメン」を使用する。
カラフルな4色の麺には、健康効果が期待できるとされる素材を練り込んでいる。色合いはそれぞれの素材によるものだ。紫色が「紫芋」、緑色が「ほうれん草」、黄色が「ウコン」、赤が「唐辛子」。この4色の麺をブレンドして1玉にしたのがファイトカラーメンだ。見た目にカラフルで楽しいのはもちろん、栄養価をしっかりと考えられて開発されている。島田氏は、寒い日には唐辛子を練り込んだ麺を多めにするなど、日々細やかな配慮を加えている。
スープにもこだわりが満載だ。ラーメンのスープというと、一般には「カロリーが高いから飲み干すなんてもってのほか」と思われがちだ。だが、同店のラーメンのベースとなる薬膳スープは、豚骨、鶏ガラ、ラードは一切使っていない。干し野菜と季節ごとに配合された生薬から作られており、島田氏によると「ほぼゼロカロリー」とのこと。
そう聞くと「味気ない」ように思うかもしれないが、スープを飲むと予想以上にコクがある。薬膳独特のクセはない。さっぱりしながらも、香り高く、奥深い味わいが特徴的だ。飲むと身体の芯から温まる。「生薬によって体温を上げる働きも期待できます」(島田氏)
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